久留米工業大学と福岡の2大学が連携、新しい教育モデルを構築

福岡県内の久留米工業大学（久留米市）、純真学園大学（福岡市）、九州大谷短期大学（筑後市）の3校は、令和7年7月15日に包括的連携協定を結びました。この協定は、現代の少子化が進む社会で、ウェルビーイングを重視した新たな人材育成を目指すものです。

連携の目的は、各大学の教育・研究機能の向上と経営基盤の強化にあります。具体的には、久留米工業大学の工学、純真学園大学の医療、九州大谷短期大学の人間学を融合し、心・技・医の三位一体教育モデルを構築することにあります。このようなアプローチによって、次世代を担う多様な専門的スキルを持つ人材の育成を目指しています。

この協定を締結した3校の学長たちは、それぞれの専門性を尊重しながら共に成長することが重要だと語っています。久留米工業大学の日野伸一学長は、工学教育を通じて技術者を育成するだけでなく、社会に貢献できる人材の育成を強調しました。純真学園大学の福田庸之助学長は、医療分野における専門的な知識を活用し、より良い地域社会の実現に向けた人材育成の重要性を訴えています。

また、九州大谷短期大学の吉元信暁学長は、人間学を基盤とした学びを通じて、心と技術の融合を図ることが、教育の未来に貢献すると述べています。具体的には、3校が協力し、共同で授業や研究を行うことで、実践的かつ理論的な教育が可能となり、学生たちは幅広い視野を持った人材へと成長していくことが期待されています。

さらに、学校運営機能の共同化・高度化を進めることで、持続可能な大学経営モデルの確立にも寄与する予定です。この連携によって、それぞれの大学が持つリソースやノウハウを最大限に活用し、教育界全体への波及効果も見込まれます。

この取り組みは、今後の大学経営においても、新たなモデルとして注目されるでしょう。3校は、この協定を契機に、教育内容の深化とさらなる発展に挑戦し、地域に根ざした人材育成に貢献していく姿勢を強く示しています。これからの展開が非常に楽しみであり、教育の未来に向けて期待が高まります。