群馬県にオープンした介護予防デイサービスが市場に新たな風を吹き込む

全国に展開するリラクゼーションサロンと介護施設を手掛ける株式会社OMGが、群馬県伊勢崎市に新たなデイサービス施設「GENKI NEXT伊勢崎」を11月にオープンしました。この施設は、軽度介護認定者を受け入れることに特化した業態であり、介護予防に重点を置く運動プログラムを中心としたサービスを提供しています。

フランチャイズ第1号店の開業

「GENKI NEXT伊勢崎」は、埼玉県羽生市に続く2店目となり、同施設のフランチャイズ第1号店でもあります。今後、OMGはこのフランチャイズビジネスを本格化させ、群馬県を皮切りに埼玉県や関東圏への出店を加速させていく計画です。さらに、東京都をはじめとした全国展開も見込んでおり、3年以内に100店舗の出店を目指しています。

介護予防に特化したプログラム

「GENKI NEXT」の特筆すべき点は、短時間型デイサービスであることです。利用者の自立を促進するために、次のようなプログラムが提供されます：

1. 運動器の向上を目指した機能訓練
利用者が自分のペースで体を動かせる環境を整えています。

2. 介護整体
専門家による施術が行われ、体の凝りや痛みを軽減します。

3. 足浴（岩盤浴）・低周波治療器の利用
リラクゼーション効果が期待できる療法を取り入れています。

4. レクリエーション
心身の健康を保つために、さまざまなアクティビティが提供されます。

5. 3時間という短時間型のデイサービス
入浴や食事を省いたこの形式は、参加しやすさを考慮したものです。

介護市場の新たなチャンス

近年、高齢化が進む日本において、軽度介護認定者の減少が問題視されています。介護事業者が従来のデイサービスから介護認定者を囲い込む中、軽度介護認定者の受け皿は減少しており「介護難民」が増加傾向にあります。この状況を受けて、OMGは軽度介護者を対象にした介護予防デイサービスの市場に注目し、ビジネスの展開へと踏み切ったのです。

「GENKI NEXT」の特徴は、軽度介護認定者を中心にした需要を捉え、他のデイサービスとは一線を画す介護サービスを提供する点にあります。また、初期投資が1,000万円未満で回収可能なビジネスモデルには、投資家からの期待も寄せられています。