人文書「ゲンロン叢書」
2018-08-10 08:00:04
新たな知の挑戦!人文書シリーズ「ゲンロン叢書」が始動
新時代の人文書「ゲンロン叢書」の誕生
2018年9月、株式会社ゲンロンが新たな人文書シリーズ「ゲンロン叢書」を創刊しました。このシリーズの目的は、現代の知識や情報、最先端の思想を集約し、読者に届けることです。創刊号には、いわき市在住のローカルアクティビスト・小松理虔氏の著作『新復興論』が選ばれました。
『新復興論』の意義
小松氏は東日本大震災後、福島県いわき市で地域の復興に尽力してきた活動家です。この本では、公共投資により地域社会が分断される現状を分析し、食や芸術、観光を通じた地域づくりの可能性について提言しています。また、小説家の柳美里氏や音楽アーティストの後藤正文氏から推薦を受けており、その内容は幅広い支持を集めています。
ゲンロン叢書は、新たに発信したい知識や情報を体系化し、読者にとって必読となる作品を提供します。このシリーズは、過去のイベントや原稿を基にしており、今後もさまざまな著名な作家の作品が続々と刊行される予定です。
続刊スケジュール
気になる今後の刊行予定も目白押しです。2018年11月には石田英敬氏と東浩紀氏による『新記号論——21世紀のメディア学』、12月にはタイの作家プラープダー・ユン氏のエッセイ『新しい目の旅立ち』が予定されています。また、2019年には大山顕、黒瀬陽平、佐々木敦、渡邉大輔氏らによる作品もラインナップされており、その内容は期待が高まります。各作品のタイトルは仮題であり、刊行時期に変更が生じる可能性もあるため、要注目です。
流通の新しい形
ゲンロン叢書は、取次を通さない直取引モデルを採用しています。この方法により、書店からの発注に基づいた効率的な流通を実現し、返本率の低減を図っています。流通代行は株式会社トランスビューに委託されており、読者により良いサービスを提供できる体制が整っています。また、電子書籍版も同時リリースされるため、読者の多様なニーズにも応えることができます。
最後に
「ゲンロン叢書」は、知識の普及と深い理解を目的として立ち上げられました。これからも多くの著書が登場し、私たちに新たな視点を提供してくれることでしょう。小松理虔氏の『新復興論』を皮切りに、今後の刊行作品にもぜひ注目してみてください。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ゲンロン
- 住所
- 東京都品川区西五反田2-24-4WEST HILL 2F
- 電話番号
-
03-6417-9230