Lean Mobilityと中華汽車の新たな提携
リーンモビリティ株式会社(愛知県豊田市)が2024年10月23日、台湾の中華汽車工業股份有限公司との間で覚書を締結しました。この提携は、都市型小型EV「Lean3」の量産化において重要なマイルストーンとなります。2025年には台湾市場への本格投入を予定し、さらにグローバル展開にもつながる見込みです。
量産化に向けた進展
この覚書によって、Lean3の生産プロセスは飛躍的に進むことが期待されます。近年の資金調達で得た46億円が、この重要な施策を支える役割を果たします。今回のパートナーシップは、Lean Mobilityが追求する効率的でムダのないモビリティの実現に向けた一環でもあるのです。
株式会社Lean Mobilityは、デザインから機能性に至るまで、生産性とコスト効率を考慮した設計を行い、サプライチェーンの構築を進めています。一方、中華汽車は、自社の高品質なアセンブリ技術を活かし、効率的な生産と厳格な検査プロセスでサポートします。
EV RideRoid「Lean3」の特徴
Lean3は、通常の乗用車の約1/3のサイズであり、二人乗りが可能です。後部座席にはISO規格に準拠したチャイルドシートを設置することもできます。また、雨風をしのぐキャビンや空調を完備し、より快適な移動空間を提供します。
さらに、Lean3にはアクティブ・リーン・システムの新技術が採用されています。Gジャイロセンサーが車両の姿勢を常に監視し、コーナーリング時にはサスペンションを自動的に調整し、最適な角度に傾けることで、運転の安定性が向上します。
CEOのコメント
このプロジェクトを牽引するCEOの谷中壯弘氏は、「『Drive Lean, Live Life』という理念のもと、我々は効率的で持続可能なモビリティの実現を目指しています。中華汽車との覚書の締結は、この道のりを進むための大きな一歩です。2025年の市場投入に向けた展開に期待してください」と語ります。
背景
谷中CEOは1993年に東京大学を卒業後、トヨタ自動車に入社。シャシー設計や都市交通システムの研究開発を行い、小型モビリティの社会的可能性に目を向け、2022年にLean Mobility社を設立しました。
今回の提携によって、Lean Mobility社は単なる設計開発から量産に向けた新たなステージに進むこととなります。これにより、イノベーティブな都市型モビリティの提供が現実味を帯びてきました。今後の展開が楽しみです。
まとめ
Lean Mobility社と中華汽車のアセンブリ契約は、都市型EVの未来に向けての大きな一歩とも言えます。両社の力を結集し、安全で便利な移動手段の提供を目指していく姿勢は、多くの人々に新たな可能性を与えることでしょう。
今後の進展については、引き続き注目していきたいと思います。