テレビとデジタルの広告管理が進化
広告業界の変革が続く中、株式会社電通は新たな一歩を踏み出しました。本日、広告管理ダッシュボード「MIERO Digi×TV(ミエロ・デジテレ)」が新機能を搭載して機能強化されることが発表されました。このサービスは、テレビとデジタル広告の出稿状況を迅速かつ一元的に管理し、これまでのデバイスに加え、今や人気が高まっているコネクテッドTV(CTV)のデータも分析できるようになります。
「MIERO Digi×TV」の特徴
「MIERO Digi×TV」は、広告の統合リーチをリアルタイムで可視化し、性別や年代別に分析結果を出力することができるダッシュボードです。これにより、広告主は従来のPCやモバイルデバイスのデータに加え、CTVを含むより広範囲のユーザーリーチを把握することが可能になります。
機能強化の背景
この機能強化に至った背景には、近年のCTVの急速な普及があります。東京の50km圏内におけるCTVの普及率は、2015年の24.5%から2022年には57.7%にまで上昇しました。このような市場環境の中、YouTubeなどの動画プラットフォームでの広告効果の計測はPC・モバイルに限定されており、CTVを含めたトータルリーチやデバイス間の比較がスムーズに行えないという課題がありました。しかし、ニールセンによるデジタル広告視聴率(DAR)の導入により、2024年9月からはCTVにおけるYouTubeの効果計測が可能になるとのことです。
新機能の詳細
この度のアップデートでは、YouTubeに出稿される広告広告に関して、PCやモバイルだけでなく、CTVも統合リーチ分析に組み込むことができるようになります。これにより、デバイスごとの広告パフォーマンスを比較しながら、YouTubeキャンペーンの全体像を把握できるようになります。また、従来通り、テレビCMとYouTubeの統合分析も引き続き可能です。分析結果は、キャンペーンが終了した後、数日から約1ヶ月内に「MIERO Digi×TV」に反映されるシステムとなっています。
今後の展望
「MIERO Digi×TV」の強化された機能は、テレビとデジタル広告の効果をより精密かつ容易に視覚化できるようになることを意味します。電通は、今後も「MIERO」ブランドを推進し、顧客企業のマーケティング戦略を高度化し、持続的な事業成長に寄与していくことを目指します。
今後、トライアル参画企業を募集し、約半年間の実証実験を行った後、2025年中には、より多くの企業に素早くサービスを提供できる体制を整える予定です。新たな時代の広告戦略を支える「MIERO Digi×TV」に注目です。