TOPPANが新たな建築素材評価を実現
TOPPAN株式会社は、独自の人工知能(AI)技術を駆使して、木目素材の評価に留まらず、石目や金属調といった多様な建築素材の感性を数値化するシステム「MOKUMETRIX®(モクメトリクス)」を進化させました。この画期的なシステムは、2026年6月から実際の運用が開始される予定です。
1. システムの背景と開発の経緯
近年、住宅や商業施設において、様々な人々の感覚に寄り添ったウェルビーイングな空間設計が求められています。特に、壁や天井に使用される素材は、デザインの印象を大きく左右します。高級感や清潔感、先進性など、受け手の印象が空間の価値判断に影響を与えることは明らかです。これまで多く使われてきた木目柄にとどまらず、多様な素材が用いられるようになり、その選定が難しくなっています。この複雑さに対応するため、TOPPANは「MOKUMETRIX®」に新機能を追加し、設計者と関係者が合意形成をスムーズに行えるようにしました。
2. 新機能の紹介
新たに追加された機能により、石目、金属調、ファブリックなど、計18種類の素材を解析可能になりました。TOPPANは、従来の木目素材の感性評価のほか、年代や性別に応じた特定の条件を設定することで、利用者のニーズに合った素材の選択が可能です。この機能により、商業施設やホテル、オフィスの改修やリノベーションを行う際に、利用者の視点を反映したデザイン提案が出来るようになります。
特徴の数値化と合意形成の支援
さらに、石目や金属調素材の特徴を14項目にわたって数値化する機能も提供されます。具体的には「光沢感」や「硬質感」といった特性をデータとして扱うことで、デザインの調整時に参考となる情報として活用できます。これにより、関係者間での意見の一致を図ることが容易になります。
3. 参考価格と展開の見通し
「MOKUMETRIX®」を利用した感性評価レポートの提供価格は、30万円(税抜)からの設定となっています。今後は戸建住宅やマンションに留まらず、自動車や家電業界などにも展開される予定です。TOPPANは、2028年度までにこのシステムを用いて20億円の売上を目指しています。
4. 未来のビジョン
「MOKUMETRIX®」は、科学的なエビデンスに基づく支援を通じて、関係者間での合意形成を円滑にし、豊かな空間を作り出すことに貢献します。また、同社のクリエイティブラボ「C-lab.®」が提供するトレンド情報も活用され、絶えず進化するデザインのニーズに応えることが期待されています。
詳細については、
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この新しいシステムにより、建築デザイン界における素材選定が革新され、より一層豊かな空間作りが可能となるでしょう。