調剤薬局の新型コロナ対策
2020-05-28 11:03:52
新型コロナに対する調剤薬局の取り組みが浮き彫りに
新型コロナに対する調剤薬局の取り組みが浮き彫りに
株式会社アクシスは、350店舗もの調剤薬局で働く900人に対し、新型コロナウイルス感染症に関するアンケートを実施しました。調査は2020年5月20日から24日までの間に行われ、その結果が注目を集めています。このアンケートの目的は、地域の患者を支える医療従事者である調剤薬局の実態を深く理解することでした。
非対面での処方箋送信
調査の結果、最も多くの薬局が取り入れていた防疫施策は、「非対面での処方箋送信」でした。実に58.4%もの回答者が、ファックスやスマートフォンを用いて処方箋を送信していると答えています。これは、患者との接触を最小限に抑えるための重要な措置として位置付けられています。
このような非対面の流れは、調剤薬局を営む側にとっても大変な変化を意味します。患者さん自身が直接薬局を訪れることなく、必要な医薬品を手に入れることができるのは、明らかに新型コロナウイルス感染防止に資する施策といえるでしょう。
非対面服薬指導の実施状況
また、非対面での服薬指導を実施したことがあると回答した割合は46.2%を占めました。これは、2020年4月10日に一時的に認められた非対面服薬指導の制度を利用する動きが、すでに多くの薬局で実践されていることを示しています。特に電話やスマートフォンを使った指導が広まりつつある様子が伺えます。
ただし、非対面での服薬指導を実施していない理由としては、「0410対応処方箋が来ない」という回答が35.7%と最も多く、そして時折「患者が来局してしまう」という予期しないケースも挙げられました。このように、制度の浸透にはまだ時間がかかることも明らかになりました。
店舗内消毒と防疫対策
調査では、54.2%の調剤薬局が「店舗内消毒を1日に複数回行っている」と回答しました。さらにレイアウト変更やパーテーションの設置といった、日常業務以外の防疫関連業務も増加しています。これは、薬局が患者の安全を守るためにどれほど尽力しているかを示す指標です。
代表の言葉
株式会社アクシスの近藤一馬CEOは、「医療機関の状況はメディアで多く報道されているが、調剤薬局に関する情報はあまり取り上げられない。非対面の取り組みが急速に進行している一方で、患者が直接薬局を訪れる場面も見受けられ、今後の啓蒙活動が重要だ」と述べました。
この調査を通じて浮き彫りとなったのは、非対面での処方や服薬指導の重要性です。このような取り組みを積極的に利用することが、感染リスクを低下させることに繋がります。アクシスは今後も医療現場の声に耳を傾け、より良い社会作りに向けて貢献していく意向を示しています。
まとめ
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、調剤薬局では大きな変化が起きています。地域の患者を支える医療従事者として、今後も注目される存在となることは間違いありません。今後の動向にも期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社アクシス
- 住所
- 東京都千代田区内幸町二丁目1 番1 号 飯野ビルディング9 階(クロスオフィス日比谷内)
- 電話番号
-
03-6427-2797