大友克洋監督の名作『MEMORIES』4Kリマスター版の登場
1995年に公開されたアニメ映画『MEMORIES』が、2025年12月24日に4Kリマスターセットとして発売されることが発表されました。この作品は、国内外で高く評価される大友克洋監督が製作総指揮と総監督を務めたもので、3つの中短編からなるオムニバス形式の劇場アニメーションです。
4Kリマスター版の特長
新作は最新の4Kフィルムスキャン技術を用いてリマスターされ、4K ULTRA HD Blu-rayとBlu-rayの両フォーマットにて楽しむことができるようになります。この特別版は、計115分に及ぶ本編を収録しており、音声には公開当時のものだけでなく、1999年に新録音された5.1chのリニューアル版も採用されています。
また、購入者には特典として、「彼女の想いで」のレイアウトコンテや、作品全体を含むアフレコ台本集が付属します。加えて、当時の劇場予告も映像特典として収録されるのが魅力です。価格は15,400円(税込)となっています。
各エピソードの紹介
EPISODE 1「彼女の想いで」
物語は2092年の宇宙空間。宇宙ゴミを回収する4人組の冒険が描かれます。帰還途中、彼らは不思議な浮遊物を発見し、それが旧型宇宙船であることを知ります。この宇宙船の中で、天才ソプラノ歌手の「幸せな思い出」に引き込まれる様子は、心に残る幻想的な体験です。
EPISODE 2「最臭兵器」
続くエピソードは冬の甲府盆地を舞台に、サラリーマン田中信男が極秘に開発された新薬を誤って服用するところから始まります。この薬は、周囲の生物を意識不明にさせる兵器であり、彼を東京へ向かわせる中、自衛隊や米軍が出動する緊迫した展開が続きます。
EPISODE 3「大砲の街」
最後のエピソードは、軍事教練を受ける子供たちや、戦争の影響を受けた都市生活が描かれています。そこは「移動砲台都市」という名のもと、住人たちが生きていくために常に武器を扱う世界で、少年の夢と現実が交錯します。これもまた、社会に対する鋭いメッセージを発信しています。
30周年記念リバイバル上映
公開30周年を記念して、2025年11月28日には『MEMORIES』の4Kデジタルリマスター版が全国でリバイバル上映される予定です。この機会に映画館での鑑賞を体験することができるでしょう。
まとめ
大友克洋の傑作が4Kリマスター版として新たに生まれ変わるこの機会は、長年のファンにも新たに『MEMORIES』を知るきっかけを提供してくれます。特典も充実しているこの特装限定版は、2025年の冬の特別なクリスマスプレゼントとしても最適です。お見逃しなく!