フリーランスの老後資金に関する意識調査
最近、GMOクリエイターズネットワークが実施した調査では、フリーランスや個人事業主の老後資金に関する意識が明らかになりました。調査対象は「FREENANCE byGMO」に登録しているユーザーで、老後資金の蓄えに対する要望や国民年金制度への不安が浮き彫りになっています。
調査の背景
2024年に行われる年金財政の検証を前に、老後資金の蓄え方について聞いたこの調査。フリーランスには厚生年金や退職金制度がないため、将来の生活に関する懸念が特に大きいと言えます。
国民年金制度への不安
調査結果によると、国民年金制度に対して「不安を感じる」と考える人が約50%を占めていることがわかりました。具体的には、75.6%の人が「将来支給される年金額では足りない」と感じており、年金の財政維持や制度変更に対する不安が広がっているようです。
老後資金の蓄えの実態
調査によれば、老後資金が「ある」と回答したのは僅か21%でした。その中でも、必要と感じる資金の31〜50%までしか蓄えがないと答える人が最も多く、実際に75%のフリーランスは目標額の半分にも達していないのが現状です。
面白いことに、老後資金の蓄えがある人の61.7%が株式や投資信託を利用していると回答しました。これは新NISAの影響もあると考えられ、資産形成に対する関心が高まっていることを示しています。
保険料納付期間の延長
国民年金の保険料納付期間を45年に延長する案については、74.2%の人々が「適切ではない」と回答しています。一般的に、長期間にわたる納付が求められることに対して不安を感じる人が多いようです。理由としては、受け取る年金額が少ないと感じる点や、すでに納付期間が長くなりすぎているとの意見が相次いでいます。
まとめ
調査結果から、フリーランスは国民年金制度に対して強い不安感を抱いており、老後資金の準備も十分ではないことが浮き彫りになりました。多くのフリーランスが株式や投資信託に注目し、資産形成に取り組んでいるものの、さらに支援が必要とされる場面が多いようです。
このような状況を背景に、新たな金融支援が求められる時代が来ていることを感じさせます。今後もフリーランスを支える取り組みが一層進むことが期待されます。