長崎に開業するシェア型ホテル「HOTEL URO」の魅力を探る

シェア型ホテル「HOTEL URO」開業へ

2025年の夏、長崎市に新しくオープンするシェア型ホテル「HOTEL URO」。このホテルは、長年地域に愛されたカラオケ店を、限られたスペースを最大限活用した独自の塗装技術と改修によって再び蘇らせるプロジェクトです。運営を手掛けるのは、創業57年の歴史を持つ「有限会社中村塗装」です。

プロジェクトの背景

長崎は「坂の街」と呼ばれ、その地形と密接に結びついた建築が魅力の一つです。「HOTEL URO」は、かつてのカラオケ店を活用し、街とのつながりを意識した新たな宿泊スタイルを提供します。30年の時を経たその建物は、特異なスキップフロア構成や外階段で構成され、独特の探検体験を提供します。特に、水回りを各部屋に設けず共用にすることで、より自由度の高い滞在を可能にしました。これにより、観光客のニーズにも柔軟に対応できるのです。

コンセプト「URO」

「URO」とは、木の樹洞を意味する言葉で、静寂な隠れ家のような空間を目指しています。建物全体は一つの大きな木と捉え、小さな客室がまるで樹洞のように配置されています。このデザインは、宿泊客が安心感とリラックスを感じるように意図されています。特に、上空に風を感じる階段空間は、訪れる人々に特別な体験をもたらすでしょう。

客室の紹介

「HOTEL URO」には、様々な宿泊スタイルが用意されています。プライベートな空間を楽しめる「Standard Double」と「Deluxe Double」は、共に快適なベッドと落ち着いた空間を提供します。また、人気のドミトリータイプには、「Mix Dormitory」と「Female Dormitory」があり、特に女性専用フロアも設けられているので、安心して一人旅が楽しめます。

ホテル内共用部

1階には「FAAH Terrace」という名の特別な空間が広がり、豊かな自然の音が流れています。さらに、8階には「FAAH Lounge」があり、長崎の美しい景色を一望できます。ここでは、宿泊者だけでなく地域の方々も利用可能です。共用設備も充実しており、各フロアに男女別のシャワールームが完備されています。

サウンドアートの導入

「HOTEL URO」では、サウンドアートに特化した空間づくりにも力を入れています。サウンドアーティスト坂本豊の作品が、建物の雰囲気をより豊かにしています。特に、自然音を取り入れた音響設計が宿泊者に新しい体験を提供します。ビジュアルやオーディオを通じて、訪れる人々の感覚が刺激され、心地よい滞在が可能となります。