2025年初年度年収の過去最高値
株式会社マイナビが運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』は、2025年の
正社員初年度平均年収推移レポートを発表しました。結果として、2025年の初年度平均年収は492.8万円で、これは集計を開始した2018年以降の最高値を更新したことになります。昨年(2024年)との差は24.8万円、さらに5年前の2020年と比べても42.3万円の増加となっています。2025年12月の段階での推移を見ても、右肩上がりが続続いており、直近では506.5万円に達しています。
業種別初年度平均年収
業種別で見ると、特に初年度平均年収が高いのが
金融・保険部門で575.4万円、その次に
IT・通信・インターネットが568.7万円、さらに
コンサルティングが541.7万円と続いています。特記すべきは、2020年と比較して、金融・保険およびIT、通信、インターネット分野の上昇幅が50万円を超え、業種間の収入格差も広がっている点です。
職種別に目を向けると、最も高いのは「コンサルタント・金融・不動産専門職」で596.0万円、次いで「ITエンジニア」が53.2万円増えています。これらの結果は、求職者にとって明るい兆しと言えるでしょう。
求人市場の変化
続いて、求人数や応募数の状況を調査したところ、2025年の求人件数は前年比137.0%、応募件数も108.8%で、かなりの増加が見られます。特に
IT・通信・インターネットの求人件数は159.2%と急増しており、
金融・保険も149.9%の増加で続いています。業種ごとの詳細を見ると、AIや半導体関連の求人ニーズが高まっていることが示唆されています。
各職種ごとでは「電気・電子・機械・半導体」が170.3%の上昇がありました。
今後の展望
この初年度平均年収の結果は、中途求人市場の給与設定が高まっていることを示しています。特にIT分野における初年度年収の増加は顕著であり、企業全体がデジタル変革に伴う人材確保を強化している様子が伺えます。最近では新卒初任給の引き上げの動きもあり、賃上げが即戦力確保の一環として重要視される場合も多いでしょう。
企業にとっては、より良い人材を確保するため、市場相場を意識した給与設定が求められる時代に突入しています。求職者には転職による待遇改善の期待が持続する一方で、企業はさらに競争が激化していく可能性が高いため、注視が必要です。
今年のレポートを取りまとめたマイナビキャリアリサーチラボの研究員、宮本祥太氏は、「これからの求人市場はますます熾烈な状況となるでしょう。特にIT関連の職種では初年度年収の増加が大きい傾向があり、企業たちが優秀な人材を確保するために、賃上げを一つの手段として考える傾向が強まっています」とコメントしています。