ABEMAの新番組「FORJAPAN」初共演
2023年10月、ABEMAにて放送中の番組「FORJAPAN ― 日本を経営せよ ―」において、広島県安芸高田市の前市長、石丸伸二氏がMCの古舘伊知郎氏と初めて共演しました。この番組は、経済成長が停滞している日本の現状に踏み込み、毎週金曜日に実力派経営者と共にテーマを掘り下げる実験的なトーク番組です。
今回は「ニッポンのメディアの大問題」がテーマとなり、10月期のゲストとして石丸氏のほか、平井理央さんや谷本有香さんが参加。公録は9月13日に行われ、視聴者も興味を持つ内容が盛りだくさんでした。
石丸伸二の提言
公開収録の中で古舘氏は、メディアとスポンサーとの関わりを深く掘り下げました。「スポンサーの思惑やイメージを大事にするあまり、報道が制約を受ける場合が多い」と述べ、真実の報道の難しさに触れました。これを受けて、石丸氏はメディアの「腐敗」ではなく「発酵」を促す必要があると力説。特に、スポンサーがメディアに対して有益な影響を与えることの重要性を訴えました。
石丸氏は「報道に必要なのは、もっと視点を広げること」とし、重要な情報が視聴率稼ぎに使われず、視聴者が質の高い情報を得られるような報道体制が必要だと強調しました。
番組の熱い議論
番組内では、スポンサーや企業献金についても議論が交わされました。石丸氏が指摘したように、企業に対する責任感を育むことが企業側にも求められます。「もし企業が腐敗政治に一役買っている意識がないのなら、その認識から変わらなければ」と切り込みました。
このように、番組は様々な立場からの意見が飛び交います。たとえば株式会社KOTONA代表の山崎晶久氏は、CMまたぎの報道がもたらすバラエティ化が問題だと指摘。重要な情報がこうした手法で軽視されることへの危機感を示しました。
さらに、河原一聖氏は「日本の失速はメディアのせいでは」との疑問を掲げ、メディアの情報発信が経済にどれほど影響を与えるかを考える必要があると述べました。特に、国のリーダーに関するネガティブ報道が多い中で、なぜその功績を評価しないのかという疑問も投げかけました。
石丸伸二の「ネットメディア戦略」
収録後、石丸氏にインタビューし、ネットメディアに対する見解も伺いました。「ネットメディア戦略」との呼び名について疑問を呈しつつ、彼は「使えるものは何でも使うが、特別な魔法の杖があるわけではない」とコメント。インフルエンサー市長としての注目度が、実際の政策につながるかどうかは慎重に見極めるべきと語りました。
また、古舘氏との共演について「すごい緊張感があったが、非常に楽しかった」という感想も口にし、話術やトークのスタイルについても興味を示しました。
未来への提言
石丸氏は、今後のメディアについて「視聴者の活用が欠かせない」とし、テレビが単なる娯楽のツールでなくなるよう、質の高い情報を発信していく必要があると言及。この視点は、多くの視聴者にとって重要な刺激となることでしょう。
来る放送でも、メディアの発展と視聴者との双方向的な関係構築がどのように進むのか、注目が集まります。放送は毎週金曜日、21時30分から。ぜひ、チェックしてみてください。