越境ECレポート2024年、インバウンドの影響とEC市場の動向に迫る
イーベイ・ジャパンは、2024年第2四半期に関する越境ECレポートを発表しました。このレポートでは、日本のセラーから出品された商品の販売動向が詳細に示され、2024年のインバウンドの急増がEC市場に与える影響についても言及されています。特に注目すべきは、訪日外国人の数が過去最高を記録したことです。
インバウンドの急増とその影響
2024年6月、日本政府観光局が発表した訪日外客数は約320万人で、これは単月で過去最高の数字です。2019年同期と比較すると、100万人以上の増加が見られるなど、コロナ前の状況に戻った感があります。このようなインバウンドの増加は、旅行者が日本の商品や文化に魅了される結果として、越境EC市場に新たなチャンスを提供しています。
インバウンドショッピングの傾向
訪日外国人のショッピング傾向も多様化しています。日本で得たショッピング体験が忘れられず、帰国後に再度購入を希望する動きや、現地では手に入れられなかった商品をオンラインで探す流れが強まっています。また、言語の壁を気にせずに商品を購入できる点も、EC市場の成長を促進している要因の一つです。
2024年第2四半期の販売動向
主要商品カテゴリー
いくつかのジャンルにおいて特に売上が伸びています。
1.
デジタルカメラ:前年に比べて3桁成長を遂げており、特に日本の高性能コンパクトデジカメが人気です。旅行者の増加により、携帯性に優れた商品が選ばれる傾向があります。
2.
国内メーカースニーカー:日本のスニーカーブランドが昨年と比べて著しく成長し、特にOnitsuka TigerやAsicsが注目されています。
3.
ゴルフクラブ:新たに話題になっているのはMizunoの限定モデルであり、特別な装飾技術を用いた商品がマニアの間で人気を博しています。
売れ筋ランキング
全体の取引額では、レディースアパレルやカメラ関連商品が上位に位置しており、特にスポーツ関連商品の需要が急上昇しています。これらの動向は、越境ECの成長が続く中で、セラーにとっての大きなビジネスチャンスを示唆しています。
今後の展望
イーベイ・ジャパンは、為替や社会情勢に注意を払いながら、越境ECセラーが安心してビジネスを行うためのサポート体制を強化していくとしています。今後も、インバウンド増加や日本製品の魅力の広がりを受けて、EC市場の動向を注視し、様々な情報を提供していく予定です。
eBayについて
世界的なオンラインマーケットプレイスであるeBayは、1995年に設立され、現在では190以上の国にサービスを展開しています。このような国際的なプラットフォームは、成長の機会を模索する日本のセラーにとって重要な存在となっています。
まとめ
日本の越境EC市場は、訪日観光客の増加とともに盛況を呈しています。イーベイ・ジャパンの取り組みによって、今後も多くのセラーが国際市場で成功を収めることを期待しています。