第12回協働型災害訓練in杉戸
2025年2月7日、埼玉県北葛飾郡杉戸町にある彩の国いきいきセンターすぎとピアで、協働型災害訓練が盛大に開催されました。このイベントは、「地域のチカラ×学生のチカラ〜防災×ゲーミフィケーション〜」というテーマで行われ、2014年から毎年実施されている取り組みの一部です。
主催の一般社団法人協働型災害訓練の代表理事、豊島亮介氏のもと、地域の住民や学生、行政関係者が集まりました。開会式には、杉戸町長の窪田裕之氏をはじめ、県議や他の市町の長など、豪華な顔ぶれが集結し、訓練の重要性を訴えました。
地域と学生が力を合わせる理由
この訓練の目的は、発災直後の混乱した状況において、地域住民と学生が協力して支援できる力を養うことです。特に、地域の力が発揮されるのは、行政が避難所の設置や救助活動を行うまでのタイムラグの間です。この時間帯にこそ住民の連携が求められます。
今回の訓練では、防災におけるゲーム化という新しいアプローチが試みられました。これにより、シミュレーションを通じて参加者は、自らの地域における危険要因を見つけ出し、改善策を提案することが求められました。特に、子どもや高齢者、障がい者への配慮は重要であり、専門的な知識を持つ看護学生が参加することで、より具体的な議論が生まれました。
テクノロジーの活用
看護学科の学生たちは、ハザードマップを使い地域の危険個所を特定し、フィールドワークを通じて見つかった問題に対するアセスメントを行いました。これらの取り組みは、地域福祉の視点からも非常に有意義です。
午後のセッションでは、多職種連携の重要性についての衝撃的な発表が行われました。体調不良の教授に代わり、大澤サユリ講師が発表しました。参加者は、300名が避難所にいる状況や在宅避難者を含め、さまざまなシナリオを考慮し、避難所運営について活発な意見交換を行いました。参加者の多様な視点が飛び交う中で、どのようにして最善の対応をするのかを多角的に考えました。
1日目の振り返り
参加者が真剣に意見を交わし、災害時の具体的な行動について学べたこの訓練は、非常に意義深いものでした。夕方には、希望者が杉戸天然温泉「雅楽の湯」でリフレッシュし、次の日に備えました。
イベントの様子は、Facebookでリアルタイム配信される予定です。参加者は引き続きオンラインでの発信に注目し、この取り組みの重要性を広めていくことが期待されています。