タイパ重視の世代が求める婚活の新基準
現代の若者たちが婚活に求める要素は大きく変化しています。特に「タイパ」、すなわちタイムパフォーマンスを重視する世代が増えており、結婚相手を選ぶ際にもその傾向が見られます。結婚相談所マリーミーの代表を務める植草美幸氏は、これらの変化を詳細に説明しています。
結婚に必要な「衣食住」の価値観
婚活を考える上で欠かせないのが「衣食住」の価値観についてです。結婚とは一緒に生活していくことであり、その基盤となるのが生活スタイルです。例えば、「住」に関する価値観が合わなければ、お互いにとって居心地の良い環境を築くことが難しくなります。高所得の人々は特に通勤時間の短縮を重視している傾向があり、都心での居住が重要視されています。住まいに関する考え方が合わないカップルは、具体的な問題に直面し、最終的に関係が破綻するケースも少なくありません。
同様に「食」に関しても、それぞれの価値観が婚活に影響を与える要素です。仕事で忙しい方は平日の夜は外食が多くなる一方、家での食事を重視する人もいます。これに伴い、食費に関する考え方も個々の育った環境に大きく影響されており、一方が別の価値観に合わせることでストレスを感じることもあります。
「美意識」の重要性
最近、特に重要視されているのが「美意識」です。これは単に見た目の美しさに限定されるものではなく、清潔感や身だしなみにも関係しています。第一印象がその後の関係に影響を与えるため、外見に対する意識が求められています。髪型や服装、さらにはメイクに至るまで、しっかりとした印象を持たれることが重要です。特に、コロナ禍以降、スタイルや若々しさに関心が集まっており、美容医療や脱毛が常識として受け入れられています。
新しい婚活の在り方
「美意識」に対して無頓着な人が多い一方で、興味がないだけであればプロの手を借りることで十分に改善可能です。実際、結婚相談所マリーミーでは、希望者には美容室や洋服選びのコーディネートサービスを提供しており、見た目が向上すれば自然と自信も高まります。一度成功した変身体験を通じて、外見への意識がアップする方も多いのです。
それでも、外見が整っただけでは長続きしません。そのためには、お互いの人柄や考え方についても深い話をする必要があります。結婚生活をどのように描き、どのようにして幸せを築いていくのか、これらを語り合うことが重要なのです。しかし、その入り口にあたる「衣食住」と「美」についての考え方の一致が求められるようになっています。
結婚相談所マリーミーの実績
植草美幸氏が代表を務める結婚相談所マリーミーは、年間約2,000人の相談にのり、成婚率は業界の平均を大きく上回る80%に達しています。彼女は、婚活の専門家として、ただ単に結婚を促進するだけでなく、より良い形での結婚生活を送るためのアドバイスを提供しています。
結婚は単なる手続きではなく、お互いにとっての人生の伴走者を選ぶ重要なステップです。そのためには、相手に求める価値観を整えることが欠かせないのです。特に、タイパ世代のニーズを反映した婚活のアプローチが求められています。