フードデリバリーで漫画を
2025-01-20 11:53:10

サウジアラビアが日本の漫画をフードデリバリーで提供開始!

サウジアラビアが日本の漫画をフードデリバリーで提供開始



サウジアラビアに拠点を持つマンガアラビアが、アラビア語版の日本漫画をフードデリバリーアプリを通じて販売するという新たな試みを発表しました。このプロジェクトは、日本の漫画を中東圏に広めるだけでなく、デリバリーサービスの新しい形態を提案するもので、業界内でも注目されています。

従来の宅配サービスの枠組みを超え、マンガ商品の流通にも革新をもたらそうという意図のもとに設立されたこのアプローチは、テクノロジーとエンターテイメントを融合させ、漫画ファンに新しい体験を提供しようとしています。これにより、単なる制作・流通の枠を超えた、文化的な価値の創造が目指されているのです。

マンガアラビアは、日本の主要な出版社、例えば小学館集英社KADOKAWA講談社白泉社と提携し、特にYouthやKids向けの雑誌『マンガアラビア』を紙面とデジタルの両方で公式に展開しています。この流通モデルは、アラブ地域における海賊版の撲滅にも寄与し、文化的な保護策としての役割も果たしています。

このアプリはすでに195カ国以上で1,000万回のダウンロードを記録しており、月間発行部数は25万部を超えているとのことです。これにより、アラブ圏の市場において、日本の漫画作品がどれほど受け入れられているかが伺えます。

加えて、マンガアラビアは、サウジアラビアの教育省や文化省が主催する文化技能コンクールなど、地域内での漫画創作能力の向上を目指したイニシアティブにも積極的に関与しています。今後は、単行本や関連商品の販売拡大にも注力する予定です。

サウジアラビアにおける食品宅配アプリの成長も目を見張るものがあります。2023年にはデリバリーアプリの注文数が2億件を超え、1日あたり54万件以上の注文が記録されているといいます。この背景には、消費者の行動変容が確実に影響を与えていると考えられています。

提携先であるJahez International Information SystemsのCEO、ガッサーブ・アルマンディール氏は「私たちの技術を駆使することで、新しい市場とユーザーに貢献することができます。今後も地域市場での成長を目指します」と述べており、ビジネスの拡大に向けた意欲を見せています。

マンガアラビアの代表取締役社長兼編集長であるイサム・ブカーリも、この新しい試みについて嬉しさを表現し、「漫画の制作・出版にとどまらず、「漫画を読者に届ける」までを一貫したサービスとして捉えています。物流業界との連携を図り、サウジアラビアやアラブ諸国の漫画ファンにユニークな方法で漫画を届けます」とコメントしました。

今回の提携は、従来の枠を超えたサービス拡大を目指す上で非常に重要な一歩です。この取り組みが成功すれば、さらなる文化的・商業的パートナーシップの強化にも繋がり、ユーザーにとってもより便利なサービスが提供されることが期待されます。新しい漫画体験が、サウジアラビアだけでなく、広く中東圏やその他の地域に広がっていくことを願っています。


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会社情報

会社名
Manga Arabia LLC
住所
Makkah Road, Al Motamarat District, Riyadh, Kingdom of Saudi Arabia
電話番号

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