株式会社FRONTEOが、クレジットカード情報漏えいに特化した国際的な専門調査機関「Payment Card Industry Forensic Investigator」(PFI)の認定を受けたことを発表しました。この認定は、クレジットカード情報漏えい事故が発生した際、迅速かつ効率的な調査を実施するために非常に重要なものです。
2024年には、クレジットカード不正使用による被害が555億円に達すると見込まれており、これに伴う番号盗用などのリスクも高まっています。クレジットカード情報漏えいが発生した場合、加盟店は調査を行わなければカード決済業務を再開できないため、スピーディな調査が求められています。しかし、国内でPFI認定を受けている調査機関は限られており、これが調査の遅延を引き起こす要因となっています。
FRONTEOは、20年以上の歴史を持つデータ調査のリーディングカンパニーであり、eディスカバリ(電子証拠開示)の支援やフォレンジック調査において高い専門性と実績を誇ります。このほどPFIの認定を受けることで、国際基準に基づく調査体制を整備し、迅速な対応が可能となりました。具体的な提供サービスには、インシデント発生時の初動支援、原因特定のためのフォレンジック調査、カード会社や決済事業者との連携、そして調査報告書の作成と再発防止策の提案が含まれます。
今後、FRONTEOは自身が開発した人工知能「KIBIT」を駆使し、複雑化する情報セキュリティリスクにより効果的に対応していきます。同社は、顧客の大切な情報資産を守るパートナーとして、企業のリスク管理やセキュリティ体制の強化を支援することを目指しています。
PFI(Payment Card Industry Forensic Investigator)は、VisaやMastercard、JCBなどの国際クレジットカードブランドによって設立された「PCI Security Standards Council」が認定する制度です。この認定は、クレジットカード情報漏えいに特化したフォレンジック調査を行う業者に付与され、共同体の中での技術的な実績や信頼性が評価されます。また、FRONTEOは自社開発のAI技術を活用し、セキュリティと法務の両面から顧客の課題解決を支援するリーガルテックAI事業も展開しています。
FRONTEOの強みは、特化型AI「KIBIT」の活用。これは、法務やセキュリティに関するニーズに特化した解析を行い、情報の可視化によって専門家の意思決定をサポートする役割を果たします。この技術は、創薬の研究にも応用されるなど、その多様な可能性を示しています。
このように、FRONTEOは日々進化する情報セキュリティの脅威に対しても柔軟に対応し、顧客に信頼される存在であり続けるために努力を続けます。クレジットカード情報漏えいのリスクが増加する中、FRONTEOの持つ専門的な知識と経験が、ますます重要なものとなっています。特に、今後の展開においては、より多くの企業がFRONTEOと共に安全な取引環境を構築することが期待されます。
これからも地域や業界を問わず、多くの顧客に対し、最適なソリューションを提供し続けることがFRONTEOの使命です。