自分を知り、弱さを克服するための1冊
2026年3月18日、株式会社大和書房から『セルフコントロールの教室 意志の弱い哲学博士が贈る「完璧でなくともいまよりましに生きる」ための11講』が発売されます。本書は、自身をうまく制御するための方法を、行動科学や哲学を交えつつ、実践的に学べる内容となっています。
行動科学と哲学の融合
著者の植原亮氏は、東京大学の准教授であり、科学哲学や脳神経倫理学を専門とする研究者です。本書では、「なぜ人は誘惑に負けてしまうのか」という問いに対して、科学的な視点及び哲学的観点から考察を行っています。読者は、自身の行動を振り返る手助けとなるでしょう。
主な内容
目次は次のようになっています。
1. イントロダクション
2. セルフコントロールと古代の哲学
3. 現代の理論的な枠組み
4. 先延ばし(1)時間と価値
5. 先延ばし(2)感情と自己
6. 自制のための戦略(1)心的なツール
7. 自制のための方法(2)外的なツールと通時的な自制
8. アディクションをめぐる問題
9. 消費の非合理性とその謎
10. 計画と人生
11. 最終講 ダークサイド――使用上の注意
本書の魅力は、理論だけに留まらず、実際に使えるツールや方法を提案している点です。例えば、心的なツールや、外的な環境設定について具体的なアプローチが紹介されています。これによって、読者は自身の問題に対処する手段を得ることができるでしょう。
読者の声
化学やニューラルネットワークなどのサイエンスを基にした書籍が多い中で、哲学を応用した本書は珍しく、読書猿氏も推薦者として名前を連ねています。彼は、「哲学はこんなに役に立つ。自分は思うようにならないことが多いが、そこに答えがある」と述べており、実践的なヒントが詰まった内容と期待されています。
著者について
植原亮氏は、1978年生まれで、数々の著書をもち、学術界での豊かな経験があります。彼の研究は、科学と倫理に関連する難しいテーマを扱っており、その知見を活かして本書を執筆しています。これまでの著作には、科学的思考入門や、思考力改善ドリルなどがあります。
終わりに
この書籍は、単に知識を得るためのものではありません。「できなさ」を受け入れつつも、より良い自分へと成長する手助けをしてくれるでしょう。完璧を目指すのではなく、少しでも進歩を目指すことの重要性を教えてくれる1冊です。日常生活での誘惑や衝動に悩んでいる方、自己管理を強化したい方にとって、必読の書と言えるでしょう。
『セルフコントロールの教室』は、416ページ、定価2,200円(税込)で、心の成長を促すための良い道しるべとなること間違いなしです。