金原ひとみの新作『YABUNONAKA』が登場
文藝春秋から、芥川賞作家・金原ひとみが贈る最新長編小説『YABUNONAKA—ヤブノナカ—』が、2025年4月10日(木)に発売されます。この作品は、現代のさまざまなテーマを扱ったドラマチックな物語であると同時に、金原ひとみの集大成ともいえる一冊です。
物語の概要
『YABUNONAKA』では、文芸誌「叢雲」の元編集長・木戸悠介、その息子である高校生の越山恵斗、編集部員の五松武夫、五松が担当する作家の長岡友梨奈、友梨奈の恋人、別居中の夫、引きこもりの娘など、さまざまな登場人物が織りなす物語が展開されます。
物語は、ある女性が自身が木戸から性搾取を受けていたとネット上で告発したことをきっかけにスタートし、加害者と被害者、そしてその家族の日常が複雑に入り交じります。テーマは性、権力、暴力、愛といったもので、登場人物たちの葛藤が生々しく描かれていきます。
不穏な展開の中で、彼らが直面するのは「わかりあえないこと」の先にある救いについてです。読者は、彼らのドラマを通じて深い感情に触れることができるでしょう。
トーク&サイン会の開催
この新作の刊行を記念して、2025年4月20日(日)にジュンク堂書店池袋本店で「トーク&サイン会」が開催されます。トークセッションでは、金原ひとみさんが書評家の渡辺祐真さんとともに、作品に込めた思いや現代の社会問題について意見を交わします。参加にはチケットが必要で、2025年4月7日(月)から販売が開始されています。
イベント詳細
- - 日時: 2025年4月20日(日) 14:00開始
- - 参加者: 金原ひとみ、渡辺祐真(書評家)、丹羽健介(担当編集者)
- - 会場: ジュンク堂書店池袋本店 9階イベントスペース
- - チケット情報: 「会場参加チケット」と「オンライン視聴チケット」が丸善ジュンク堂のウェブサイトで販売中。
- - 詳細URL: トーク&サイン会情報
金原ひとみのプロフィール
金原ひとみは1983年に東京都で生まれ、2003年のデビュー作『蛇にピアス』ですばる文学賞を受賞。その後、2004年には同作で芥川賞を受賞し、以降も多くの文学賞を受賞しています。近作には『腹を空かせた勇者ども』『ハジケテマザレ』などがあります。
書誌情報
- - 書名: 『YABUNONAKA—ヤブノナカ—』
- - 著者: 金原ひとみ
- - 装丁: 四六判・上製カバー装
- - 定価: 2,420円(税込)
- - ISBN: 978-4-16-391968-3
- - 書誌URL: 『YABUNONAKA』詳細
新たな作品を通じて、金原ひとみの文学世界に触れる貴重な機会をお見逃しなく!