ニュース: 中国の日系ITサービス業の新たな市場動向
リスクモンスター株式会社(東京本社、代表取締役社長:藤本太一)の連結子会社である利墨(上海)商務信息咨詢有限公司(以下、リスクモンスターチャイナ)は、中国における日系ITサービス業の市場動向についての調査結果を発表しました。これは2025年4月時点での法人登記情報を基に行ったもので、特に注目すべきポイントがいくつかありました。
日系企業の増加
今回の調査によれば、中国全土での日本企業が出資するIT関連企業は1,005社に達し、日系企業全体の中での構成比は3.7%に上昇しました。これは前回の調査からも増加していることが分かります。特に「ソフトウェア開発」部門は501社と圧倒的な数で、全体の49.9%を占めています。
情報技術コンサルティングの需要
次に目を引くのが、「情報技術コンサルティングサービス」の企業数が92社に伸びた点です。前回の65社からの上昇は、デジタルサービスやAI技術の普及が影響していると考えられています。これらの分野は今後、中国市場での競争力を高めるため重要な戦略領域になるでしょう。
地域別の企業数の変動
地域別の分布も興味深い結果が見られました。日系IT企業は上海市、遼寧省、広東省に集中していたものの、それ以外の地域でも増加が見られ、特に四川省、江蘇省、広東省に新設の企業が多く設立されています。これにより、日系企業は成熟した地域から新たな地域へとシフトしています。
新興拠点の特性
これらの地域は各々特有の強みを持っています。
- - 広東省: AI関連企業が多く、IT人材の需要が高い。
- - 江蘇省: IT産業の規模が全国上位であり、高度な人材が豊富。
- - 四川省: 低コストで進出しやすい経済中心地として注目されている。
結論
デジタル化が進む中で、日系IT企業が増加し、特定の分野での成長が見られることから、今後もこの動きは続くことが予想されます。日系企業はさらにサービスの質を向上させ、現地の資源を活用することで、競争力を高めていく必要があります。このような市場動向は、中国のITサービス業の未来を形成する重要な要素になるでしょう。さらに詳しい調査結果については、リスクモンスターチャイナのサイトで確認できます。
リスクモンスターチャイナのサイト