リファラル採用の現状と効果
近年、日本の企業がリファラル採用に注目している背景には、労働力不足や採用競争の激化があります。株式会社TalentXが実施した最新の調査結果によると、リファラル採用を実施する企業は70.5%に達し、これは2018年の41.7%からの大幅な増加を示しています。この傾向は、企業が外部の採用サービスに依存することから脱却し、社員のネットワークを活かした採用手法を取り入れる方向にシフトしていることを示唆しています。
調査の目的と手法
TalentXは、リファラル採用の導入状況やその効果を明らかにするため、2018年以降継続して調査を行っています。2025年から2026年にかけて約2,000社を対象にして、リファラル採用の実施率、業界ごとの傾向、報酬額と紹介率の関係を分析しました。この調査の目的は、リファラル採用が企業の中途採用において主要な手法として定着しているかどうかを確認し、実際にどのくらいの成果が上がっているのかを探ることです。
リファラル採用の現状
調査によれば、リファラル採用を実施している企業は2018年から28.8ポイントの増加を記録しており、特に専門職やエンジニア職種が多い業界でその傾向が見られます。具体的には、メーカー、IT、建築、医療、金融、不動産といった業界ではリファラル採用の実績が採用全体の10%を超えています。
インセンティブの効果
調査で注目されたのは、リファラル採用におけるインセンティブ金額と紹介率の関連性です。平均報酬額は約12万円ですが、報酬が高ければ紹介が増えるという仮説は必ずしも成り立たないことが分かりました。つまり、インセンティブは直接的な紹介数の増加にはつながらず、むしろ社員に制度を思い出させるための