「COMTOR」が目指すIT人材育成
日本では、IT関連の人材不足が深刻な問題となっています。情報通信業に従事する技術者は多いものの、業務が急激に変化する中で求められるスキルと従来のスキルにギャップが生まれているためです。そこで新たに始まったのが、アタラキシアDXが提供する「COMTOR」というサービスです。このサービスは、プロジェクトオーナー向けに特化した人材育成プログラムで、主に新規開発やデジタルトランスフォーメーション(DX)に対応するIT業務を支援します。
日本のIT人材状況
総務省のデータによると、日本の情報通信業に従事する技術者は約122万人。しかし、米国やインドなどの国と比較すると、その数は十分とは言えません。依然としてIT人材不足が叫ばれており、これは主に従来型のIT人材が現代のニーズに対応できていないためです。業務に追われた結果、IT人材のスキルが更新されず、新たな技術力も養われない事態が進行しています。
COMTORの目的
COMTORは、既存のIT人材が知識をアップデートし、リスキリングする時間を確保することを狙いとしています。これを実現するために、ベトナムの開発会社との連携を図り、現地の人材も活用しながら、日本のIT業務を効果的にサポートします。
COMTORが実現を目指すのは、日本の各業界でのIT人材のニーズの拡大です。特に、システムの内製化やDXの推進、情報システム部門の強化、多様な業界でのプロジェクトにおいて、ITに精通した人材の需要が急増しています。従来の開発手法では限界が見えてきたため、もはやただの技術者ではなく、ITコミュニケーターのような役割を担える人材が欠かせないのです。
コミュニケーション課題の克服
過去に多くのオフショア開発が失敗した背景には、主にコミュニケーションの問題があります。日本側で作成した要件定義が、正確に海外の開発会社に伝わらないことで、仕様に誤りが生じ、結果的にシステムに欠陥が生じます。COMTORはこの課題を克服するために、ブリッジSEではなく、新たなITコミュニケーターを育て、コミュニケーションのロスを減少させることを目指しています。
結論
日本のIT人材が求められる業務は増える一方ですが、それに応じた人材が不足しているのが現状です。COMTORを通じて、既存のIT人材をリスキリングし、より多様な業務に対処できるようにすることで、日本のIT業界に新たな風を吹き込むことが期待されます。公式ウェブサイト(
COMTOR公式サイト)での詳細情報もぜひチェックしてみてください。
企業情報
アタラキシアDXは、大阪市に本社を置くITコンサルティング企業です。2019年に設立され、オフショア開発やDX推進をサポートし、多くの企業のデジタル変革を促進しています。企業情報については、
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