長野県東御市での教育革新を追求する「朝鑑賞シンポジウム」
長野県東御市では、すべての小中学校で「朝鑑賞」という対話鑑賞の手法を取り入れた教育モデルが実施されています。この取り組みの成果と課題を広く共有するため、2026年6月27日(土)に「朝鑑賞シンポジウムin東御市」が開催されることが決定しました。
教育の前提を変える取り組み
「朝鑑賞」では、授業の開始前にわずか10分間を使い、1点の美術作品について児童と士業の共通の立場で対話を行います。この手法の特徴は、教師が一方的に知識を教えるのではなく、子どもたちとともに問いを考える姿勢を取り入れている点です。これにより、教師は「正解を教える存在」から「対話を支える存在」へと役割を変えていきます。
この取り組みが目指すのは、特定の授業技術の改善ではなく、教育全体のあり方を見直し、より良い学びの環境を作ることです。さらに、全校での実施により、単発的な事業ではなく、学校組織全体に変化をもたらしつつあります。
教師の変容が教育を変える
「朝鑑賞」プロジェクトが進む中、特に目立つ変化は教師たち自身に見られます。彼らは子どもたちの発言を重視するようになり、正解を与えるのではなく問いを共有する態度が育まれています。このような変化は、朝の10分間の活動にとどまらず、日常の授業や学級運営にも広がり、全体的な校内のコミュニケーションの質が高まっています。
VUCA時代の教育課題
昨今の不確実性に富む社会では、既存の知識を再現する力だけではなく、他者と協力しながら意味を考える力が求められています。そのためには、特殊な授業だけでなく、日常的に対話を取り入れた学びの環境が不可欠です。東御市は、朝の10分という短い時間からその新たな教育モデルを模索しています。
シンポジウムの重要性
「朝鑑賞シンポジウム」では、文化庁関係者による基調講演や全国の教育実践者による事例発表が行われます。参加者たちは教育現場での実際の変化を多角的に評価し、教育の質を向上させるための対話の重要性を確認します。また、教育界だけでなく、美術館、研究者、地域の教育委員会も参加し、社会全体への取り組みの広がりを検討します。
シンポジウム開催概要
- - 名称: 朝鑑賞シンポジウム in 東御市
- - 日時: 2026年6月27日(土)10:00~16:00
- - 会場: 東御市中央公民館
- - 参加費: 無料
- - 申込方法: ながの電子申請サービスにてお申し込み
- - 申込締切: 2026年6月25日(木)
- - アーカイブ配信: 後日公開予定
また、シンポジウムの前日には、東御市立和小学校での「朝鑑賞見学会」も予定されており、実際の教室での対話の雰囲気を体感できます。
お問い合わせ先
東御市企画振興部文化振興係
電話:0268-71-0670
メール:
[email protected]
このシンポジウムは、教育の質を向上させるための重要なステップとなるでしょう。地域全体で教育の未来を築くために、多くの方々の参加が期待されます。