三澤 遥による新作椅子展「HIHI DADA」が東京で開催
2024年11月12日から11月17日まで、東京神宮前の+81 Gallery Tokyoにて「Haruka Misawa Exhibition『HIHI DADA』」が開催されます。この展覧会は、飛騨産業が日本デザインセンターの三澤デザイン研究室と共同で企画したもので、デザイナーの三澤 遥氏が手がけた新作椅子「HIHI(ヒヒ)」と「DADA(ダダ)」が初お披露目されます。
展覧会では、HIHIとDADAの実物を展示するだけでなく、それらがどのように生まれたのかを理解するためのインスタレーションも行われます。これにより、観客は商品そのものだけでなく、製作過程やデザインに込められた美意識にも触れることができる貴重な機会です。
HIHI DADAの制作プロセス
飛騨産業が三澤氏に国産材の椅子のデザインを依頼したのは2022年2月のことでした。それ以来、双方は何度も対話を重ね、三澤氏は宮崎に位置する飛騨産業の工場や、創業当初にブナを伐採していた森を訪れ、自らの眼で木材の特性や森の現状を観察しました。また、持続可能な森林経営を実践する現場や製材所にも足を運び、環境との調和を目的とした家具づくりの本質を探求しました。
このような中から、HIHIとDADAは生まれました。そのデザインプロセスはまるで謎解きのように複雑で、三澤氏の独自の視点と美意識が反映された作品に仕上がりました。
椅子としての意味
三澤氏はこの新作椅子について「似ているところもあれば、似ていないところもある、兄弟のような一対」だと表現しています。HIHIとDADAは、一見するとユニークなデザインですが、共通する要素も多く、対照的でありながら調和しています。
展覧会情報
- - 会場: +81 Gallery Tokyo (東京都渋谷区神宮前3-28-9)
- - 開催日時: 2024年11月12日(火)〜11月17日(日)
- - 開場時間: 11:00〜19:00(最終日は18:00閉場)
この素晴らしい展覧会は、今後の持続可能なデザインや木材の利用について考えるきっかけにもなるでしょう。デザインの力を体感しにぜひ足を運んでみてください。
三澤 遥のプロフィール
三澤 遥氏は武蔵野美術大学卒業後、デザインオフィスnendoを経て、2014年から三澤デザイン研究室を運営しています。彼の作品は、観察を基にした視覚化の試みが多く、さまざまなプロジェクトに取り組んでいます。主な業績には、「waterscape」や「動紙」、国立科学博物館の移動展示キット「WHO ARE WE」などがあります。
この展覧会は新たなデザインの可能性を示す貴重な機会です。ぜひお見逃しなく!