京都 蔦屋書店にて石黒昭の個展開催
2024年の秋、京都 蔦屋書店にてアーティスト石黒昭の個展「秋吉台のカルスト台地を写し撮る Capturing the Karst Plateau of Akiyoshidai」が開催されます。この展示は、2024年10月12日(土)から10月29日(火)までの期間、京都髙島屋 S.C.の5F・6Fで行われ、入場は無料です。石黒は、内装仕上げ業からアートの世界へと転身し、自然の地形を独自の視点で捉える作品を発表してきました。
展示内容とテーマ
本展では、石黒のカルスト台地へのリサーチを元にした新作が2つのセクション「Sunlight」と「Moonlight」で構成されます。
「Sunlight」では、秋吉台をテーマにした巨大写真が壁を取り囲む中、擬似石灰岩が床に敷かれ、現地の雰囲気を再現します。観客は囲まれることで、そこに実際の石灰岩が存在しているかのような臨場感を体験できます。この試みは、自然の美しさや地質の重要性を視覚的に伝えることを目的としています。
また、「Moonlight」セクションでは、擬似石灰岩の上に同形の石灰岩を投影した写真が暗室で映し出されます。鑑賞者は磨かれた擬似石灰岩の光の反射を楽しむ一方で、近づくことで自身の影に隠れてしまうという体験を通じて、月明かりの中での自然との一体感を味わうことができます。この両方のセクションが、石黒の「表層の違和感」に対するアプローチを示唆するものとなっています。
アーティストの背景
石黒昭は1974年に神奈川県横浜市で生まれ、長年の職人経験を経てアーティストの道を選びました。彼の作品は、地質学的な時間や自然の力をテーマにしたものが多く、国内外で高く評価されています。最近の展示としては、2023年にタイ・バンコクで行われた「ELEVATED MARBLESQUE」や、東京での「QUARRY」などがあります。
作品販売について
最初の展示日にあたる10月12日(土)より、出展作品の販売も行われる予定です。また、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」でも、10月12日から10月29日まで作品が購入可能です。
この展示は、自然の美しさをアートを通じて伝える貴重な機会です。石黒の独自の世界観を体験できるこの個展に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。詳細は京都 蔦屋書店の公式ページで確認できます。