AI TA導入開始
2024-09-30 15:17:35

芝浦工業大学、生成AIによる教育支援システムを導入開始

芝浦工業大学が生成AIを活用した教育支援を開始



芝浦工業大学(東京都江東区)では、教育イノベーション推進センターの田中秀穂特任教授を中心に、生成AIを利用したティーチング・アシスタント(TA)の導入を発表しました。この新しいシステム、名付けて「知財バディ」は、2024年度後期から特定の講義科目において受講生の学びをサポートします。

背景と目的



これまで、生成AIを活用した授業支援は、2016年に始まったジョージア工科大学(アメリカ)を皮切りに進められてきましたが、AI開発に関わる時間やコストが大きな課題でした。芝浦工業大学はその課題を克服し、生成AIを教育現場に積極的に取り入れることで、授業支援を充実させる機会を捉えました。

「知財バディ」は教員が授業内容に関する専門的な資料を生成AIにインプットし、それらを元に学生からの質問に即時に応答する仕組みを採用しています。このシステムにより、講義に特化したAI TAを作成し、受講生に対して随時、無制限のアクセスを提供します。

利用方法と特徴



「知財バディ」を通じて、履修生は講義内容に関する質問や相談が自由に行えるようになります。AIのリンクは履修者のみに公開され、情報の管理が徹底されています。主に「知的財産入門」という科目で利用されますが、その効果は幅広く期待されています。

期待される効果



この新たな取り組みにより、学生はAIを通じていつでも質問ができ、学びを深めることができます。これにより学習効果の向上が期待され、さらに教員は学生対応にかかる負担が軽減されるでしょう。また、学生TAへの教育材料としても活用され、教育の質の向上に貢献します。

芝浦工業大学の概要



芝浦工業大学は、工学部、システム理工学部、デザイン工学部、建築学部、大学院理工学研究科を擁し、約9,500人の学生と300人の専任教員が在籍します。特に理工系大学としては日本屈指の学生海外派遣数を誇り、グローバル教育や産学連携の研究活動に積極的に取り組んでいます。

2024年からは工学部が学科制から課程制に移行し、次いでデザイン工学部やシステム理工学部も教育体制を再編予定です。これにより、新しい理工学教育のあり方を追求し、創立100周年を迎える2027年にはアジア工科系大学トップ10を目指して教育・研究・社会貢献に取り組んでいきます。

芝浦工業大学の新しい試みが、未来の教育をどのように変革していくのか、今後の展開に注目が集まります。


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