リフィニティブ、東京スワップレートの公表開始でLIBOR移行を支援

リフィニティブが新たな金融ベンチマークを発表



2023年10月28日から、リフィニティブが東京スワップレート(TONA参照)を新たな金融ベンチマークとして公表を開始しました。この発表は、全ての日本円LIBORが2021年12月31日に公表を停止されるという背景のもとで行われており、LIBORからの移行を促進する重要な施策です。

東京スワップレートとは


東京スワップレートは、日本円の金利スワップのベンチマークで、無担保コール翌日物金利(TONA)を参照して算出されます。この新しいベンチマークは、英国ベンチマーク規制に従って、リフィニティブのブランド名を持つRefinitiv Benchmark Services (UK) Limitedが管理します。

レートは、ディーラー対顧客の取引で得られたOIS(オーバーナイトインデックススワップ)の気配値を基に、1年から40年までのテナーにわたって公表されます。データは毎日10:30と15:30の公表前の20分間に収集され、リフィニティブの製品群(Workspace、Eikon、DataScope、Refinitiv Real-Timeなど)からアクセス可能です。

業界の反応


リフィニティブのLIBOR移行・ベンチマーク & インデックス部門の責任者、ジェイコブ・ランク ブロードリー氏は、「世界の金融市場がLIBORからの移行を進める中、我々の東京スワップレートの発表は、新しい市場慣行への移行を促進するための重要なステップとなります」と述べています。

また、金融市場が不確実性やストレスの中でも成り立つためには、経験豊かなプロバイダーによって管理され、最高の規制基準に基づいた透明性のあるレートが求められると強調しました。

フォールバック機能


リフィニティブは、東京スワップレート(TONA参照)の業界コンサルテーションに基づき、一定のスプレッド調整をした東京スワップレート・フォールバックのプロトタイプも公表しています。このフォールバックは、同じ時刻に公表されることが予定されており、年末までプロトタイプとして提供され、2022年初頭にはプロダクション・ベンチマークとして本格運用されることが期待されています。

フォールバックには、1年から40年までのテナーが用意されており、金融契約や生産システムでも即時に使用可能です。

まとめ


リフィニティブの新しい東京スワップレート(TONA参照)は、今後の金融市場における重要な指標として、多くの企業や金融機関に利用されることが予想されます。金融システムの健全性を保ちながら、LIBOR移行を円滑に進める上で、このベンチマークの役割は大きなものとなるでしょう。詳細はこちらでご確認ください。

会社情報

会社名
リフィニティブ・ジャパン株式会社
住所
東京都港区赤坂赤坂Bizタワー30階
電話番号
03-6441-1200

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