食品ロス削減の新たな挑戦「ステナス」
ライフコーポレーションと東急ストアが、新しい食品マッチングプラットフォーム「ステナス」を用いた実証実験を開始します。この取り組みは、10月の食品ロス削減月間にスタートし、食品ロスとこども貧困という2つの重要な社会課題を同時に解決することを目的としています。
ステナスの背景と目的
「ステナス」は、食材が販売できなくなる理由の一つ、例えば外装の損傷や賞味期限切れにより、まだ食べられる食品が捨てられるのを防ぐために設計されました。このサービスでは、特に賞味期限の短い生鮮食品や日配食品を、需要のあるところ(例えば、こども食堂やひとり親家庭など)にリアルタイムで提供するシステムが築かれています。
購入者は、専用サイトで会員登録を行い、必要な商品を手軽に注文できます。そして、指定された時間帯(12時から20時)に店舗に設置された冷蔵庫から直接商品を受け取る仕組みです。このプロジェクトにより、売れ残り商品が衛生的に保管され無駄にされることなく、必要とする消費者へと届けられます。
実施店舗と対象商品
「ステナス」の実証実験は、ライフ竹の塚店、千歳烏山店、西蒲田店、そして東急ストア中目黒本店にて行われます。対象となる商品は、農産品(野菜や果物)、日配食品、水産品(塩干)、畜産品(加工肉)、米焼きのパン(インストアベーカリー)などです。水産品と畜産品は一部店舗のみでの実施となります。
社会への影響
この取り組みは、環境省の食品の消費行動に伴う食品ロス削減対策導入モデル事業に選定されています。ライフコーポレーションと東急ストアは、スーパーマーケットでの食品ロス削減に貢献し、同時に困難を抱える家庭の支援を進めています。
「ステナス」という名称には、無駄を省く「捨てない」という理念と、身近に感じてもらいたいとの願いが込められています。このような親しみやすい名前とキャラクターを通じ、消費者が食品ロス削減の重要性を理解しやすくし、多くの人々が取り組みに参加できる環境が整えられています。
取り組みの進展
この実証実験を経て、今後どのようにこのプラットフォームが拡大し、持続可能な社会に寄与できるのか、多くの期待が寄せられています。食品ロスと貧困の解決に向けたこのチャレンジは、日本全国に広がる可能性を秘めています。
今後の動向にも注目したいところです。