自治体AI「zevo」に新機能Gemini 3 Flashが加わる
2025年12月19日より、シフトプラス株式会社による自治体向けAIシステム「自治体AI zevo」に新たな機能としてGemini 3 Flashが追加されることが発表されました。これは、都城市との共同開発によって誕生したシステムで、ChatGPT、ClaudeとともにGeminiシリーズのAIモデルを活用できる点が特徴です。
Gemini 3 Flashの特長
Gemini 3 Flashは、米国Google社が開発した先進的な大規模言語モデルです。このモデルは以前の「Flash」系統を引き継ぎ、日常的な利用や大量データの処理に最適化されています。また、スピードと性能のバランスを維持しつつ、推論能力を向上させることに成功しました。具体的には、コンテキストウィンドウ入力が1,000,000、出力が64,000、ナレッジカットオフが2025年1月という高い性能を誇ります。
この新機能を利用すると、自治体AI zevoを契約しているユーザーは追加料金なしでGemini 3 Flashを利用できるため、コストを抑えながらも豊富な機能を享受することが可能です。さらに、シフトプラスは今後も新たな生成AIモデルの追加や機能拡張を計画しているとのことです。
LGTalkとの連携
「自治体AI zevo」の導入により、ビジネスチャットツールであるLGTalkも利用可能になります。このツールはセキュリティに配慮した設計であり、生成AIをチャット上から直接利用することができます。最大10アカウントまで試用できるトライアルも提供され、自治体の業務効率化に貢献します。
音声認識AI「eRex」との連携
また、LGWAN専用の音声認識AI「eRex」との連携も可能で、これにより業務のさらなる効率化が図れます。「eRex」も無償トライアルが用意されているので、興味のある方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
シフトプラスの概要
シフトプラス株式会社は2006年に設立され、大阪に本社を構えつつ、宮崎県都城に本店を持つ企業です。地方自治体向けのシステム開発やコンサルティング、業務受託サービスを行っており、ふるさと納税管理システム「LedgHOME」を開発しています。このシステムは520以上の自治体に導入されており、日本全国の寄附額の約50%を管理している実績を有しています。
まとめ
自治体AI「zevo」にGemini 3 Flashが追加されることで、自治体向けのデジタル化が一層進展することが予想されます。システムの活用により、業務をより効率的かつ効果的に進めていけることが期待されています。