THK株式会社、情報セキュリティの国際規格を取得
THK株式会社(東京都港区)は、11月4日付けで国際規格「ISO/IEC 27001:2022」を認証機関から取得しました。この取得は、同社が提供するOEE(設備総合効率)最大化プラットフォーム「OMNIedge」における情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の適正性を示すものであり、顧客の重要なデータを保護するための施策を強化する大きな一歩です。
情報セキュリティの重要性
近年、製造業においてIoTサービスの導入が一般化する中、設備から得られるデータの取り扱いには一層の注意が求められています。生産設備から得られるデータには、企業の競争力を左右する機密情報が含まれ、サイバーセキュリティリスクへの対応が急務とされています。THKはこの現状を踏まえ、2020年から「OMNIedge」のサービスを展開し、多くの顧客に利用されています。ISO/IEC 27001の取得により、同社はさらなる情報セキュリティの強化を目指します。
OMNIedgeとは
「OMNIedge」は、製造現場におけるロスを削減し、設備総合効率(OEE)を最大化するためのプラットフォームです。具体的には、IoT技術を活用した部品の予兆検知AIソリューション、切削工具向けの工具監視AIソリューションなど、設備のロス削減に特化したソリューションを提供しています。加えて、人のスキルをクラウド上で管理し可視化するスキル管理AIソリューションや、保全業務を最適化するメンテナンス統合管理システムも展開しています。
2025年には工場のエネルギーロスを削減する「GXソリューション」も新たにリリース予定です。
企業の背景
THKは1971年に設立され、以来「創造開発型企業」として様々な製品の開発に取り組んできました。1972年には、世界で初めて直線運動部の“ころがり化”を実現した「LMガイド」を製品化。この技術は工作機械などのパフォーマンスを飛躍的に向上させました。その後、鉄道車両、医療機器、高層ビルや住宅、アミューズメント機器などへも応用され、数多くの革新を世界にもたらしています。
結論
THK株式会社は今後も、情報セキュリティの三大要素である「機密性・完全性・可用性」の強化に努め、お客様に信頼されるパートナーであり続けるための努力を続けていく方針です。この国際規格の取得は、その決意を示すものとして、業界内外で注目されています。