サトー、再生プラスチックを利用した新型プリンタを登場
株式会社サトー(東京都港区)は、コニカミノルタ株式会社と連携し、プラスチックリサイクルを通じた環境保護に寄与する取り組みを進めています。特に、自社の主要プリンタであるスキャントロニクス🄬「CL4NX Plus」と「CL6NX Plus」に、コニカミノルタが開発した再生プラスチックを利用した部品を採用することが決まりました。この新しい取り組みは、環境への配慮と持続可能なビジネスモデルの構築を目指しています。
環境への配慮に基づく設計
サトーは、製品のデザイン理念として「サトー・ユニバーサル・デザイン」を掲げており、その中の一つに「環境配慮」があります。これまでにもサトーはノンセパ🄬ラベルを普及させることで、シール・ラベルの材料を削減し、資源の節約に力を入れてきました。今回の再生プラスチックの採用は、その一環として位置づけられています。2024年度からは一部のプリンタ製品に再生プラスチックを導入し、製品のエコフレンドリー化を加速させます。
CO2排出量の削減を実現
サトーが導入したコニカミノルタ製の再生プラスチックは、難燃性や強度を兼ね備え、プリンタ部品としての品質基準を満たしています。その素材を、スキャントロニクス🄬「CL4NX Plus」と「CL6NX Plus」の筐体部品の40%に使用することにより、従来のバージン材料と比較してCO2排出量を約65%削減することが可能です。この成果により、サトーは自社の製品を通じて顧客にもCO2排出量の削減を促進できることを考えています。
再生プラスチックのベースとなる技術
今回使用される再生プラスチックは、コニカミノルタの水平リサイクル技術によって製造されたものです。具体的には、エンターテイメント機器を回収し、それを分解・選別・洗浄した後にペレットへと再生されます。この技術は、環境に配慮した製造プロセスを実現する鍵となっています。
サトーの今後のビジョン
サトーは、今後も持続可能な社会を目指し、リサイクル材料の利用を拡大していく方針です。製品開発においては、環境負荷を軽減する取り組みを積極的に行い、より多くの企業や消費者に利用される商品を提供していく計画です。
株式会社サトーは、1940年に設立以来、90以上の国で自動認識技術を用いた情報化の推進に努めてきました。今後も持続可能な社会に貢献する製品やサービスを提供し続けていくことでしょう。すでに連結売上高で1,434億円を達成しているサトーの今後の動きに注目です。