不動産鑑定士試験の結果
令和7年10月17日、国土交通省より不動産鑑定士試験の合格者数が発表され、981名の受験者の中から173名の受験者が合格を果たしました。この試験は、不動産鑑定士としての資質を判定するために実施されており、合格した者は今後実務修習を受ける義務があります。合格者は、その後すべての課程を修了し、国土交通省に登録されることで正式に不動産鑑定士として認定されます。
試験の実施概要
実施された試験は論文式であり、8月2日から4日の間に行われました。試験科目は以下の通りです。
- 10:00〜12:00 民法
- 13:30〜15:30 経済学
- 10:00〜12:00 会計学
- 13:30〜15:30 不動産の鑑定評価に関する理論
- 10:00〜12:00 不動産の鑑定評価に関する理論
- 13:30〜15:30 不動産の鑑定評価に関する理論(演習)
試験は、東京都、大阪府、福岡県にて実施されたため、全国各地の受験者が参加しました。
過去の合格者数
過去4年間の受験者数および合格者数は以下の通りです:
- - 令和3年:3809(135名)
- - 令和4年:4871(143名)
- - 令和5年:5885(146名)
- - 令和6年:6847(147名)
ここ数年、受験者の数は増加傾向にあり、特に令和6年の6847名は注目すべき数字です。合格率も徐々に向上しており、不動産鑑定士の需要が高まっていることを示唆しています。
合格者の今後のステップ
合格者は法に基づいて、実務修習を受けることとなります。この修習を修了した後、国土交通省に登録することで初めて正式な不動産鑑定士となります。このように、試験合格自体がゴールではなく、その後の研修や実務における経験が重要な要素となります。
不動産鑑定士は、土地や不動産の価値を専門的に評価する職業です。それゆえ、この資格を持つことは、都市開発や土地利用、さらには不動産取引にも関わる重要な役割を担うことを意味します。
まとめ
令和7年不動産鑑定士試験の合格者数は173名と発表され、例年より増加傾向にあることが見受けられます。受験者の増加は、不動産業界における専門家へのニーズの高まりを反映しており、今後の経済活動においても重要な影響を及ぼすことが予想されます。合格者には、今後の活躍が期待される一方で、実務実習を経てさらなるスキルアップにも努めていただきたいと願っています。