フィリピン・マニラへの渡航者必見の安全対策ガイド
フィリピン・マニラへの渡航者必見の安全対策ガイド
最近、フィリピンのマニラ首都圏で、特に日本人をターゲットにした強盗事件が増加しています。昨年10月から5月現在までの間に、邦人が被害に遭った件数は16件に上り、危険度が高まっていることが警戒されています。今回は、マニラを訪れる日本人渡航者に向け、特に注意すべき安全対策について詳しく解説します。
強盗事件の現状
マニラ首都圏、特に日本人居住者が多いマカティ市やタギッグ市では、拳銃を用いた強盗が連続して発生しており、被害者の中にはカバンを守ろうとした結果、発砲により負傷したケースも存在します。犯罪者が特に外国人を狙っている可能性が高いとのことです。
フィリピンでは一般人の銃の所持が認められており、未登録の銃器や密造銃も出回っています。このため、銃を使った犯罪は頻繁に発生しています。渡航者は、この状況を念頭に置き、慎重な行動が求められます。
注意すべき行動と対策
以下のポイントを参考に、安全な行動を心がけましょう:
1. 夜間の移動は控える:最近の強盗事件は夜間に発生することが多いため、夜間に徒歩で移動するのはできるだけ避けるべきです。近距離でも車で移動することを推奨します。
2. タクシー利用時の注意:流しのタクシーではなく、ドライバーを特定できる配車サービスを利用することが安全です。
3. 徒歩移動時の注意:車道と対向する側の歩道を選び、できるだけ車道から離れた位置を歩くようにしましょう。
4. バッグの持ち方:バッグなどは車道の反対側に持ち、身体の正面で持つように心がけてください。
5. バイクに注意:2人乗りのバイクが強盗に使われることが多いため、接近してくるバイクや、不自然に停車しているバイクには特に注意が必要です。
6. ATM利用の注意:現金を引き出す際は、ショッピングモール内や警備員がいる場所で行いましょう。
7. 貴重品の管理:多額の現金やパスポートなどは必要のない限り持ち歩かないようにし、どうしても持ち歩く必要がある場合は、1つのバッグにまとめず、分散して携行します。特に財布と携帯電話は別々に持つことが重要です。
もし強盗に遭った場合
万が一、強盗に遭った場合は、決して抵抗せず、生命と身体の安全を最優先に考えましょう。金品の位置を示すときは、急に動くことなく「ポケットに入っている」と伝えることが大切です。また、強盗が去った後、安全な場所で警察に速やかに報告が必要です。最寄りのレストランや商店に逃げ込むのも良い対策です。
渡航前の準備
渡航前には、家族や友人に自分のスケジュールや連絡先を伝え、万が一に備えた準備をすることも重要です。3か月以上の滞在の場合、在留届を提出し、短期の場合は「たびレジ」に登録して、安全情報を受け取れる環境を整えましょう。
最後に、海外旅行の際には常に注意が必要です。フィリピンの安全情報は常に更新されているため、渡航前や滞在中に最新の情報を確認し、安心・安全な旅を実現してください。