NGKエレクトロデバイスがmcframe PLMを導入
株式会社NGKエレクトロデバイスが、キヤノンITソリューションズ株式会社(キヤノンITS)の支援を受けて、製品ライフサイクル管理(PLM)ソリューション「mcframe PLM」を導入しました。この取り組みは、同社の主力製品に付帯する情報を一元化し、業務の効率化を図ることを目的としています。
導入の背景
NGKエレクトロデバイスは、高性能セラミックパッケージをはじめとする最先端デバイスの提供を行っていますが、セラミックおよび電子部品産業の競争は熾烈で、市場動向の変化が非常に速いのが特徴です。そのため、迅速な対応が求められ、これまでの属人化された業務プロセスを見直す必要がありました。
その中で、設計から製造までの各工程における情報管理の最適化が喫緊の課題とされ、PLMシステムの導入が検討されることとなりました。具体的には、設計や製造に関わる情報を統合管理し、エンジニアリングチェーンを強化することが狙いです。
PoC実施とキヤノンITSの評価
プロジェクト開始に際して、NGKエレクトロデバイスはProof of Concept(PoC)を実施しました。この段階では、設計やアイデアの検証が行われ、キヤノンITSの提案を含む複数の提案の中から、標準機能を生かした短納期かつ低コストの導入が評価され、mcframe PLMが選ばれました。
キヤノンITSは、プランニングから導入まで詳細なサポートを提供し、製品選定における質問や相談に対してもきめ細かい対応を行った点が高く評価されました。
導入のスピードと今後の展望
その後、NGKエレクトロデバイスは、PoCの結果を踏まえて、主力製品の「水晶パッケージ」領域から情報管理をスタートすることに決定しました。この導入プロジェクトは、わずか9カ月で完了し、迅速な処理を実現しました。現在ではmcframe PLM上での品番に紐づく各種情報の一元管理が進められており、今後は外部システムとの連携にも取り組む方針です。
さらに、他の製品部門や購買部門での利用も視野に入れており、今後の展開が期待されています。キヤノンITSは、mcframe PLMの活用を通じて、NGKエレクトロデバイスのさらなる競争力向上を支援していく方針です。
まとめ
NGKエレクトロデバイスが導入したmcframe PLMは、情報管理を効率化し、製品開発のスピードを向上させるための重要なツールとなっています。キヤノンITSのサポートを受け、今後の事業展開がより一層進むことが期待されます。エンジニアリングソリューション市場における両社の活躍から目が離せません。