日本とカナダを直結する海底ケーブル「Topaz」が新たなステージへ
アルテリア・ネットワークス株式会社は、世界で初めて日本とカナダを直接結ぶ海底ケーブル「Topaz」の陸揚局(茨城県高萩市)に専用線設備を設置し、首都圏の主要データセンター間を接続する専用線サービスの提供を開始しました。
「Topaz」は、茨城県高萩市と三重県志摩市に陸揚げされており、アルテリアは2020年から陸揚げに向けた準備を進めてきました。高萩市の陸揚局では、運用管理を含む陸揚当事者(Landing Party)としての役割を担い、この度、同陸揚局に専用線設備を設置することで、印西エリアを含む首都圏の主要データセンターへのアクセスを必要とするお客様へ、低遅延かつ高品質な最大100Gbps専用線サービス「ダイナイーサ」を提供開始しました。
日本のデジタルインフラ強化への貢献
従来、日本のインターネットの中心である東京と海外との接続は、千葉県南房総に集中していました。しかし、「Topaz」の陸揚げにより、海外からの首都圏への通信トラフィックが茨城県にも分散されることが期待され、日本のデジタルインフラの強靭化に大きく貢献すると見られています。
アルテリアは、これまで印西エリアにおける大規模データセンターに高品質ネットワークサービスを提供するため、光ファイバーネットワークの強化・増設を積極的に行ってきました。今回の「Topaz」向け専用線サービスの提供開始により、同地域のデータセンター利用者やデータセンターでクラウドサービスを提供する事業者は、茨城県県北エリアの新たな国際海底ケーブルへのアクセスも可能となります。
グローバルな連携と今後の展望
「Topaz」の陸揚げに際してアルテリアが構築した設備は、Google Cloud ブログでも発表されているように、太平洋接続構想の一環として Google や他の多くのパートナーが協力して建設する新しいシステムを含む、今後の海底ケーブルでも活用されることが期待されています。
アルテリアは今後も、自社保有の光ファイバーによる大容量のバックボーンとアクセスラインを活用し、法人向けネットワークサービス、インターネットサービス、マンション向けインターネットサービスなどを展開し、新たな価値を創出するDXサービスを拡充していくとしています。
「Topaz」と「ダイナイーサ」が実現する未来
「Topaz」は、カナダと日本を直接結ぶことで、両国のビジネスや文化交流を促進するだけでなく、データセンター間の高速通信を実現し、クラウドサービスの利用拡大やデジタル経済の発展に貢献すると期待されています。
「ダイナイーサ」は、高品質・高信頼の専用線サービスとして、企業のビジネス活動を支える重要なインフラとして期待されています。
アルテリアは、今後もお客様のニーズに合わせたネットワークサービスを提供し、デジタル社会の発展に貢献していくことを目指しています。