dodaによる2024年11月の転職求人倍率の発表
パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda」から、2024年11月の転職求人倍率が発表されました。この月の求人数は前月比で微減しましたが、前年同月比では109.1%と、高い水準を維持しています。特に「レジャー・外食」業界の求人が大きな増加を記録し、転職市場の変化を示しています。
転職求人倍率の概要
2024年11月の転職求人倍率は2.82倍となり、前月から0.07ポイント増加しました。この数値は、転職希望者1人に対して何件の求人があるかを示す指標で、求人数が減少したにもかかわらず、転職希望者数も減少したため、倍率は上昇しました。
業種別に見ると、12業種中2業種が求人の増加を見せ、特に「レジャー・外食」が前月比101.1%、さらに「金融」も微増の100.8%を記録しました。職種別のデータに目を向けると、「販売・サービス」や「専門職(メディカル)」がそれぞれ前月比で増加しています。
業界動向の解説
dodaの編集長、桜井貴史氏は、求人数は全体では減少しているものの、前年比では増加しているとの見方を示しました。「レジャー・外食」業界においては、ホテルのマネージャーや飲食店の店長などのポジションで求人が増えており、これは国内需要が回復傾向にあることや、インバウンドの需要拡大が背景にあると分析されています。
また、毎年11月ごろから年末にかけて転職希望者数は減少する傾向にありますが、今年も同様の動きが見られました。これにより、求人数の減少幅が転職希望者数の減少幅を上回り、求人倍率が上昇した結果です。
今後の見通し
12月以降については、企業が欠員補充や将来の体制構築を見据えた増員募集を行うことから、採用意欲は高い水準を保持すると予測されています。しかし、転職希望者数は年末の影響でさらに減少する見込みであり、このため、求人数が横ばいとなる一方で、転職希望者数の減少がより顕著になるでしょう。したがって、転職求人倍率は今後も上昇することが予想されます。
桜井貴史氏の経歴
桜井貴史氏は、新卒で大手人材会社に入社以来、キャリア教育や採用支援に携わり、dodaの編集長を務めています。彼の経験を基に、Z世代の就職動向や企業の採用手法に関する深い知見が蓄積されています。
転職サービス「doda」について
dodaは、転職希望者と求人企業の最適なマッチングを提供することを目指し、多様なコンテンツを揃えています。公式サイトでは求人情報や転職関連のサービスも展開しており、多くの求職者に利用されています。
詳細については、
doda転職求人倍率レポートをご覧ください。