背景と目的
航空業界では、お客様に快適な旅を提供するための工夫が進められています。そんな中、Peach Aviationは顧客の声をもとに、できる限り多くの人に優しいサービスを提供することを目指しています。特に、身体的な条件により座位保持が困難なお客様に向けて、ダイヤ工業との共同開発に乗り出しました。これにより、航空機内での安全性と快適さをさらに向上させることが狙いです。
共同開発の流れ
この新しいサポートベルトの開発は、全日本空輸株式会社(ANA)が保有するサポートベルトの構造に学ぶ形から始まりました。ANAの紹介を受けたダイヤ工業は、Peachの航空機スペックに合わせたサポートベルトの設計に取り組みました。その工程には、Peachの本社を訪れて航空機内座席の構造を実際に確認する作業も含まれており、各座席の特性に応じたデザインを考慮しています。
製品の特徴
開発されたサポートベルトは、2つのタイプ、「ベストタイプ」と「ベルトタイプ」があります。ベストタイプは、胸にバックルを固定し、面ファスナーで合体させる仕組みです。このタイプは、腕を通すことが難しい方にも配慮したデザインです。また、ベルトタイプはシンプルに装着でき、面ファスナーを止めるだけで使用可能です。これにより、様々な身体状態の方々が使いやすい設計になっています。
導入と展開
Peach Aviationは、現在37機の航空機を保有し、国内外を幅広くカバーしています。新たに開発されたサポートベルトは、各型式ごとに30個ずつ、合計60個が導入されました。このアプローチにより、空港や航空機の利用がさらに円滑で快適になることが期待されています。
未来への展望
ダイヤ工業は、顧客一人ひとりの“健康のその先にある楽しみ”を提供することを企業の使命としています。この共同開発は単なる始まりに過ぎず、航空業界に限らず介護施設や他の交通機関にも応用できる可能性を秘めています。今後も引き続き、身体が不自由な方や補助が必要な方々の生活を支える製品の開発に力を入れていく方針です。
お問い合わせ
新しいサポートベルトにご関心を持たれた方は、以下の連絡先にお問い合わせください。
- - ダイヤ工業株式会社 新市場開拓部門 086-282-1217
- - ダイヤ工業株式会社 広報部門 086-282-1245
会社概要
- 所在地: 大阪府泉南郡田尻町泉州空港中1番地
- 設立: 2011年2月
- URL:
flypeach.com
- 所在地: 岡山県岡山市南区古新田1125
- 設立: 1963年4月
- URL:
daiyak.co.jp