神戸大学ファンドがファイナルクローズを迎える
神戸大学ファンド(KUC1号投資事業有限責任組合)が、2023年6月30日付で総額22億円の出資を受けてファイナルクローズを迎えました。このファンドは、神戸大学を拠点とし、他の大学や研究機関からの研究成果をビジネスに結び付けることを目的に、多様なベンチャー企業への支援を行っています。
神戸大学ファンドの設立と運用
このファンドは2023年1月に設立され、運用期間は10年間とされています。コアの目的は、地域の企業や神戸大学の卒業生が起業したベンチャーに対する資金的支援だけでなく、成長戦略や経営管理にも関与し、投資先企業が持つポテンシャルを最大限に引き出すことにあります。運営会社は、株式会社神戸大学キャピタルおよびSBI大学発ベンチャー育成支援株式会社で、これにより地域全体の活性化が期待されています。
資金の流れと支援先の状況
今回のファイナルクローズでは、7社に対しての出資が完了し、内容としては、神戸大学発のベンチャーや、地域活性化に寄与する企業が含まれています。ファンド運営者は、引き続き地域に密着した企業への出資を進め、さまざまな形での成長を後押ししていく考えです。
投資先企業の具体例
1.
株式会社シンプロジェン: 神戸大学の研究者らが結集し作り上げたバイオベンチャーで、先進的なDNA合成技術を駆使しています。彼らのサービスは、遺伝子治療に関連するプロセスを包括的にサポートします。
2.
ACALL株式会社: 多様な働き方を提案するSaaS企業で、革新的なプラットフォームを提供しています。人と人を繋ぎ、より良い「働き方」を形作ることを目指しています。
3.
株式会社エイチ・ツー・オーKUカーボンニュートラルデザイン: カーボンニュートラル推進を目的に設立され、AI技術を活用した空調管理を行う新しい形のコンサルティング企業です。
4.
株式会社バッカス・バイオイノベーション: 神戸大学の科学技術イノベーション研究科発の企業で、統合型バイオファウンドリ®を提供し、有用物質の生成に取り組んでいます。
5.
株式会社VC Gene Therapy: 遺伝子治療に特化した会社で、眼科分野における再生医療の研究開発を推進しています。
今後の展望
たくさんの肉付けと資金を得た神戸大学ファンドは、地域の多様な業種に応じた柔軟な支援を行い、持続可能な社会の実現に寄与することが期待されます。地域経済の活性化を目指し、社会的価値の創出を続けるこのファンドには、今後も注目が必要です。
お問い合わせ情報
株式会社神戸大学キャピタルへのご連絡は以下のE-Mailで:
[email protected]