日本を縦断する1万kmのロングトレイル「JAPAN TRAIL®」が始動
日本の各地をつなぐロングトレイル「JAPAN TRAIL®」が、全国を約1万kmにわたってネットワーク化する計画が発表されました。これにより、沖縄から北海道まで、国内の美しい自然や地域文化を歩く形で体験できる新しい旅のスタイルが提唱されています。
このプロジェクトは、日本ロングトレイル協会に加盟する約30の団体が連携し、全国の自然歩道や登山道、散策路を結ぶものです。さらに、コロナ禍で失われた心身健康の回復や、子供たちの自然体験の重要性を再認識する目的も含まれています。
プロジェクトの意義
「JAPAN TRAIL®」は、「立てば日本が見えてくる」というコンセプトのもと、以下の目標を掲げています。
1. 心身の健康と自然環境保護意識の向上
2. 子供たちの好奇心を育む自然体験の機会提供
3. 地域観光の再興とインバウンド需要への対応
4. SDGsへの関心を高める
最近の自然志向の高まりを受け、トレイルを通じた旅が世界的なムーブメントになることが期待されています。このトレイルが、様々な人々に愛される存在となることを目指しています。
JAPAN TRAIL®の概要
- - コンセプト: 日本列島を貫く歩く山旅の道
- - 提唱者: JAPAN TRAIL®提唱委員会(NPO法人日本ロングトレイル協会内)
- - 後援: 安藤スポーツ・食文化振興財団、World Trails Network
- - 事業名: 「JAPAN TRAIL® ~Hiking Nippon~」
- - 目的: 環境保全と国民福祉の向上を図り、地域観光の活性化を実現
トレイルの設計とルート
「JAPAN TRAIL®」は、四季折々に安全に歩けるルートを選定し、国内各地の機能的な自然散策路を最大限に活用しています。そのルートは、沖縄・奄美の島々から始まり、九州の山々、本州を経由して、北海道の知床まで至る壮大なものです。
このトレイルは、誰でも歩くことができる環境を整え、部分的なルートの構築が可能。全体で約1万kmの長さを誇り、より自由度の高い旅を提供します。歩く距離が長いほど、その地域の歴史や文化に触れるチャンスも増え、人々との温かな交流が生まれるのです。
アプリと情報発信
「JAPAN TRAIL®」の体験をより豊かにするための情報発信も進められます。国土地理院の地形図を基にしたアプリケーションでは、トレイルのルート情報を検索し、安全な行動計画を立てることが可能です。また、ユーザーは過去の経過やカロリー消費などの記録を確認することができ、より充実した自然体験が実現できます。
発顔とみんなの力
多くの市民が参加することで、トレイルの発展が実現します。広島湾岸トレイルの取り組みのように、地域住民が中心となり、自分たちの手でトレッキングルートを育てることが成功の鍵です。
「JAPAN TRAIL®」は、地域の魅力を再発見する手段であり、全国の市民にとって新しい文化を創造するきっかけとなるでしょう。
今後も、「JAPAN TRAIL®」の発展が多くの歩く人々に新たな体験をもたらし、心身の健康を促進することを期待しています。