国連海洋会議での持続可能な海洋利用に向けた協力の重要性
国連海洋会議における日本の役割
令和7年6月11日、フランスのニースで開催された第3回国連海洋会議。日本にとっても重要なこの会議で、石破茂総理大臣はビデオメッセージを通じて、日本政府の強い意志と国際連携の重要性を伝えました。特に、海洋の保全と持続可能な利用は、我が国の経済振興にとっても不可欠なテーマです。
海洋の重要性
海洋は、豊かな魚介類や多様な生物の生息域であるだけでなく、物流や経済活動の重要な場でもあり、さらには再生可能エネルギーの創造の舞台ともなっています。石破総理は、四方を海に囲まれた日本が「海洋立国」としてこの問題に立ち向かう決意を表明しました。国際的なリーダーシップを発揮しつつ、他国と協力し、問題解決に向けた取り組みを進める重要性を強調しました。
現在の課題
海洋を取り巻く環境は厳しく、例えば水産資源の枯渇や地球温暖化による海水温上昇、さらには環境汚染などが深刻な問題です。これらは地域社会や経済に対しても大きな影響を及ぼしており、特に海洋からの恵みを受けている地域にとっては死活問題です。私たちの代で、健全な海洋環境を次世代に引き継ぐことが責務であると石破総理は語ります。
日本の取り組み
日本政府は、真の「海洋立国」としての役割を果たすべく、民間企業や専門団体と連携して海洋問題の解決に向けた取り組みを続けています。特に、「日経ブルーオーシャン・フォーラム有識者委員会」では、水産資源や気候変動、資源循環、金融、地方創生という5つの重要テーマについて議論が行われました。これにより、海洋保全とブルーエコノミー推進の戦略が世界に発信されることが期待されています。
未来の海洋経済
石破総理は、「持続可能な海洋経済の構築に向けたハイレベル・パネル」のメンバーとして、他国の首脳と共にこの取り組みに参加しています。海洋の保全と持続可能な海洋経済の実現に向けた国際的な協力の重要性を示し、このサイドイベントが成功を収めることを祈念しています。
まとめ
第3回国連海洋会議は、持続可能な海洋利用に向けた国際的協力を強化する機会でもあり、今後もその活動に注目が集まります。私たちの世代が直面する課題に対して、全力を挙げて取り組んでいくことが求められています。海洋は私たちの未来そのものであり、その保全は全人類の責任です。