神戸市で進化するつめかえパックリサイクルプロジェクトの全貌

持続可能な環境づくりが求められる中、日用品業界でも注目のプロジェクトが進行しています。それが「神戸プラスチックネクスト～みんなでつなげよう。つめかえパックリサイクル～」です。このプロジェクトは、神戸市と様々な企業が協力し、つめかえパックのリサイクルを実現させることを目指しています。まずはこのプロジェクトの背景と目的を探ってみましょう。

プロジェクトの背景

現在、日常生活で使用されるプラスチック容器の中で、つめかえパックの使用比率は約80%に達しています。しかし、これまでのところ、つめかえパックの多層構造はリサイクルが難しい点が課題でした。そこで、神戸市を中心に、小売業者や日用品メーカー、リサイクラーが集まり、2021年10月から本プロジェクトが始まりました。

プロジェクトの目的

このプロジェクトでは、つめかえパックを用いた水平リサイクル（フィルムtoフィルム）を実現し、天然資源の消費を抑制することを目指しています。具体的には、以下のような目標が掲げられています。

- 年間の回収量目標は5トン（最終的には10トンを目指す）
- 神戸市内の小売業者が70店舗以上で回収を実施
- 収集効率を上げるために配送を工夫

また、日用品メーカーとリサイクラーが協力し、リサイクル可能なつめかえパックの素材や形状について検討を進めています。そして、このリサイクル製品を神戸市内で販売することを目指しています。

参加企業とその役割

プロジェクトには、神戸市をはじめ、ウエルシア薬局や生活協同組合コープこうべなどの小売業者、アース製薬や花王といった日用品メーカーが参画しています。また、リサイクルの専門企業として大栄環境株式会社が協力しており、アドバイザーにはアミタホールディングス株式会社が名を連ねています。

2030年のビジョン

ファイントゥデイグループは、自社のサステナビリティ戦略において、2030年までに全ての容器包装をサステナブルにすることを目指しています。その一環として、本プロジェクトへの参加を決定し、廃棄プラスチックの削減やサステナブル社会の実現に貢献することを誓っています。

今後の展望

この取り組みを運営する全てのメンバーがつめかえパックの回収場所を設け、神戸市内の小売店舗や資源回収ステーションでの回収を実施しています。3年間で約5トンの回収を実現する見込みであり、この活動が全国的に広がっていくことが期待されています。

最後に

持続可能な社会に向けて具体的な行動を起こすことは、企業や地域社会全体の責任です。「神戸プラスチックネクスト」は、その第一歩として、つめかえパックのリサイクルを通じて皆が共に参加し、持続的な未来を築くための重要なプロジェクトとなるでしょう。これからの進展に目が離せません。

詳しくは、神戸プラスチックネクスト公式サイトをご覧ください。