鈴廣かまぼこ、誇り高き職人集団
神奈川県小田原市に本社を構える鈴廣かまぼこ株式会社は、最近在籍する職人の数を57名に増やし、全国で最も多くのかまぼこ職人を抱える企業となりました。中でも、1級技能士が23名在籍しているという数字は他に類を見ません。それにより、鈴廣は日本のかまぼこ業界において特有の地位を築いています。
職人の力がもたらす品質の確立
かまぼこは、機械だけではその品質を安定して確保することが難しい食品です。魚の状態や産地、季節、気温などの影響を受けやすく、それに応じた職人の判断力と精緻な手仕事が要求されます。鈴廣では、職人の技が品質の確立に寄与しているため、職人育成に引き続き注力していく宣言をしています。
鈴廣の職人技:国家資格とその価値
鈴廣において、1級技能士とは「水産練り製品製造技能士1級」とも言われる国家資格を有する職人を指します。この資格は、かまぼこの原材料の状態や製造環境の微細な変化を敏感に察知する能力を必要とします。すべての工程を高精度で管理する能力が求められるため、業界内でも非常に難易度の高い資格とされています。
鈴廣では、常に技能の継承と向上に取り組み、次世代の職人育成を大切にしてきました。職人が経営者となった鈴木智博社長も、2026年3月にこの国家資格を見事に取得し、自らも職人としての直感と理解を深めています。
科学的アプローチと伝統技術の融合
鈴廣では、単に職人の技能に頼るだけでなく、「かまぼこを科学する」取り組みを行っています。具体的には、温度や水分量、原材料の特性を数値化し、その結果をもとに製造技術を向上させています。これにより、職人の技術を明確に可視化し、新商品開発や品質向上にも役立てています。
また、「魚肉たんぱく研究所」では未利用資源の有効活用や魚肉タンパク質の健康機能性解明など、多様な研究を行い、業界全体の発展にも寄与しています。
鈴廣の未来と若き担い手への思い
鈴木社長は、自らも職人としての体験を大切にしながら、かまぼこの製造技術を次世代へと引き継ぐ重要性を強調しています。「かまぼこ職人の仕事の面白さを広く伝え、高い志を持つ若者を育てていくことに力を入れていく」との言葉からも、真摯な姿勢が伺えます。
鈴廣が目指すのは、職人たちの手作業と科学的理解を融合させたものづくりです。今後も多くの人々に愛されるかまぼこ作りを追求し続け、誇らしい職人たちと共に「かまぼこ道」を歩んでいくことでしょう。
会社概要
- - 会社名:鈴廣かまぼこ株式会社
- - 所在地:神奈川県小田原市風祭245
- - URL:公式ウェブサイト
鈴廣のかまぼこ製造の裏には、長年にわたり培われてきた職人の技と、科学の力が息づいています。その融合は、かまぼこの新たな可能性を感じさせ、今後の業界の発展に期待を寄せる要因となっています。