株式会社LIXILは、2024年10月から12月にかけての期間に、支援を必要としている子どもたちのために、総額約5,000万円を寄付することを発表しました。この寄付は、2つの重要なプロジェクト「住まいから未来へつなぐプロジェクト2024 ~気候変動の影響を受ける子どもたちのために~」と「みんなにキレイをプロジェクト2024 ~世界中にトイレと手洗いを~」に充てられ、ユニセフ(国連児童基金)の活動を支えます。
住まいから未来へつなぐプロジェクト
このプロジェクトは、気候変動に苦しむ子どもたちを対象にしたもので、日本国内で対象商品を購入することで、50円または100円が寄付されます。2024年度にこのプロジェクトで集められる寄付金は、2,906万円となり、本年度の寄付額は前回を大幅に上回りました。この寄付金は、自然災害から子どもたちを守るための緊急支援や、気候変動に対する適応力を高める活動に使われます。
特に、2024年9月に発生した台風11号や南西モンスーンの被害を受けたベトナムとタイの子どもたちへの支援が行われます。これらの気象災害により150万人以上の子どもたちが直接的な影響を受け、その結果、安全な水と食料にアクセスできず、教育も受けることができない状況です。また、フィリピンでも続いて発生する熱帯給水により130万人の子どもたちが影響を受けています。
このプロジェクトによって、寄付金の一部は、これらの国の子どもたちに対して、安全な給水や衛生環境の整備、心理的なケア、学びの場の提供に活用されます。
みんなにキレイをプロジェクト
次に、このプロジェクトはグローバルな衛生問題を解決することを目的としています。日本国内で対象商品を購入することで、150円が寄付され、集まった2,000万円は主にケニアの衛生環境改善に使われます。
ケニアでは、経済成長にもかかわらず、基本的な衛生設備が整っているのはわずか36.5%に過ぎず、多くの人々がまだ衛生状態の悪い環境に置かれています。特に、農村部や低所得層の地域では、衛生設備を利用することすらできず、屋外排泄を強いられる状況が続いています。
寄付金は、トイレや手を洗うための設備設置に活用され、2025年までに12万5000人が衛生設備を利用できるようになることを目指しています。さらに、学校のトイレを整備し、地域全体に衛生の重要性を啓発するプログラムも進められます。
LIXILは「Zero Carbon and Circular Living」を掲げ、2050年までにCO₂排出の実質ゼロを目指します。「住まいから未来へつなぐプロジェクト」を通じて、気候変動の影響を受けやすい子どもたちを守り、快適で安心な暮らしを提供することに取り組んでいます。さらに、SDGsの目標達成にも貢献します。
取り組みのまとめ
これらのプロジェクトにより、LIXILは支援を必要とする子どもたちの未来に希望をもたらし、地域社会の衛生環境を改善するために力を尽くしています。LIXILの活動は、世界中に広がる貧困や衛生問題に助けの手を差し伸べており、多くの子どもたちに必要な支援を提供しています。詳細については、プロジェクトの公式ウェブサイトをご覧ください。
住まいから未来へつなぐプロジェクト
みんなにキレイをプロジェクト