ニッケル亜鉛電池がエクシオグループの実証実験に使用
FDK株式会社が開発したニッケル亜鉛電池が、エクシオグループ株式会社の最先端技術を用いたグリッドフリーソーラーカーポートの実証実験に採用されることとなりました。これは、神奈川県藤沢市にあるエクシオグループ湘南総合技術センターで行われる実験であり、これまでの充電技術を革新するものになると期待されています。
実証実験の背景
このグリッドフリーソーラーカーポートは、従来の系統電力に依存せず、独立して運用できるシステムです。万が一の停電時にもシステムを制御するためには、補器にバックアップ電源が必要となります。一般的には鉛蓄電池が用いられますが、FDKのニッケル亜鉛電池はその軽量性や環境負荷の少なさから、今回の実証実験での採用に至りました。これは、持続可能なエネルギーソリューションの一環としてメーカーの期待を集めています。
ニッケル亜鉛電池の特長
FDKのニッケル亜鉛電池は、ニッケル水素電池の技術を応用し、亜鉛化合物を負極材料として使用しています。この技術により、同電池は長年の研究成果を反映した高い信頼性を持ちます。特に、鉛蓄電池と同様の充電方式を採用しているため、ユーザーにとっても使いやすいです。これにより、より環境に配慮した選択肢として、電気エネルギーの管理に貢献することができます。
具体的な仕様
- - 公称電圧: 12V
- - 公称容量: 20Ah
- - 寸法: 420mm x 420mm x 45mm
これらの仕様は、ソーラーシステムが要求する性能を満たすために設計されており、特に屋外設置を考慮した厳しい条件にも対応可能です。 エクシオグループとのコラボレーションにより、実用化に向けたデータの収集と評価が進められています。
今後の展望
FDK株式会社は、2023年3月よりニッケル亜鉛電池のサンプル出荷を開始し、各種用途での利用を見込んでいます。また、データ収集に基づいた研究結果は、今後の製品改良にも影響を与えると見込まれています。
「Smart Energy Partner」を自負するFDKは、先進技術の活用を進めることで、効率的かつ安心してエネルギーを利用できる未来を実現すべくさらなる取り組みを行います。
エクシオグループのこの取り組みは、持続可能な社会に向けた道を拓くものとして、多くの注目を浴びています。今後のデータ収集とその分析結果に期待がかかります。詳細な情報はエクシオグループの公式ニュースリリースで確認できます。