相馬市のカーボンリサイクル
2022-10-04 16:04:28
カーボンリサイクル技術の最前線、自民党議員が視察した相馬市の取り組み
カーボンリサイクル技術の進展と相馬市の取り組み
近年、カーボンリサイクル技術が注目され、そのビジネス化が求められています。特に、一般社団法人カーボンリサイクルファンド(CRF)が自民党カーボンリサイクル技術推進議員連盟(CR技術推進議連)との対話を進めたことは、業界において重要な動きです。本記事では、この取り組みの背景や具体的な成果について詳しい状況をお伝えいたします。
カーボンリサイクルの背景
CRFは、カーボンリサイクルのビジネス化に向けた会員の取り組みや進捗状況についてまとめた「CRFプログレスレポート2022」を公開し、その中で様々な業界が直面する共通課題に対する提言を行いました。このレポートを基にして行われた9月8日の意見交換では、CR技術推進のための具体的な施策が議論されました。
自民党議員との対話と視察
この対話の後、9月29日にはCRF会員である株式会社IHIが共同運営する「そうまIHIグリーンエネルギーセンター(SIGC)」が視察されました。視察には、牧原秀樹衆議院議員や八木哲也衆議院議員、柿沢未途衆議院議員が参加し、実地での技術推進についてのディスカッションが行われました。
SIGCは、IHIと相馬市が連携して「CO2フリーの循環型社会」を実現するための拠点として2018年4月から運営されています。この取り組みは、太陽光発電を利用した再生可能エネルギーの地産地消を明確な目標として掲げ、地域のごみ焼却場や下水処理場の電力供給を行っています。さらに、余剰電力を用いて水素を生成し、その水素からメタンを製造して地域のコミュニティバスへの供給を目指しています。
未来を見据えた取り組み
SIGCでは、大気中から直接回収したCO2を利用する計画も進行中であり、副生酸素を活用した植物工場や魚の養殖を組み合わせた循環型システムも実運用されています。これにより、地域の農業用肥料として利用できるように減容化された汚泥が産廃から有用な資源へと変わる実績も報告されています。
これらの取り組みは新エネルギー財団による「令和2年度新エネ大賞(経済産業大臣賞)」の受賞につながるなど、本格的な成果を生み出しています。特にSIGCは地域活性化や防災機能の充実にも寄与しており、持続可能な社会の実現に向けた重要なモデルとされています。
議員らの視察の反響
視察後は、議員らのTwitterでも視察の様子や感想が公開され、関心の高まりを示しています。地域と企業が連携し、最先端のカーボンリサイクル技術を推進する相馬市の取り組みは、今後の動向が大いに注目されます。協力体制を築きながら、持続可能な社会に向けた道筋を模索していくことが期待されます。
これからもカーボンリサイクル技術の進展に目を離さず、情報を発信していくことが必要です。相馬市をはじめとする地域の取り組みに、さらなる発展があることを願っています。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人カーボンリサイクルファンド
- 住所
- 東京都港区西新橋2-34-7第一三須ビル3階
- 電話番号
-
03-6432-0011