ユニリーバの新オフィス探訪
2020-12-08 20:30:01
働き方改革を進めるユニリーバの新オフィス「Think Lab HOME」の登場
ユニリーバの新たな挑戦
新型コロナウィルスの影響で、私たちの働き方は大きく変化しました。リモートワークやテレワークが普及し、オフィスだけでなく、自宅も仕事の場になった今、企業は新たなオフィスの形を模索しています。その中で、ユニリーバ・ジャパンは、革新的な働き方を提供する企業として再注目されています。
WAAとThink Labの理念
ユニリーバ・ジャパンは、2016年から「WAA」(Work from Anywhere and Anytime)という新しい働き方を導入し、社員が自由に働ける環境を整えています。その背景には、社員一人ひとりが自分のスタイルでパフォーマンスを発揮できるような場所を作り出そうという思いがあります。今回、同社が全面的にリノベーションした中目黒本社に「Think Lab HOME+」を初めて導入しました。この持ち運び可能な書斎は、一人ひとりが集中して思考に没頭できる空間を提供します。
Think Lab HOMEの特長
「Think Lab HOME」は、ユニリーバが誇る集中ブースを基にしたデザインで、限られたスペースでも快適に業務が行えるように設計されています。集中力を高めるためにサイズや仕切りの高さにこだわり、プライベートな環境で心を落ち着けることが可能です。さらに、高いデザイン性と機能性を兼ね備えた構造設計が施されています。特に、99%が古紙と木材繊維から作られた自然派素材を使用し、環境負荷を最小限に抑えたサステナブルなプロダクトです。
実証実験の実施
今回の取り組みの一環として、実証実験が約2週間実施されます。ユニリーバ・ジャパンの社員10名がモニターとして参加し、仕事を行う拠点は新オフィス自宅、そして複数あるThink Labです。集中度やリラックス度などを測定するために使用されるのは、JINS MEMEというウェアラブルデバイスです。このデバイスは、まばたきや視線移動などのデータを収集し、ビジュアル的に集中力を可視化します。このデータをもとに、オフィス環境の違いによる生産性の向上を分析し、未来のワークプレイス提案に役立てる予定です。
Think Labの進化
Think Labは、もともと2017年に飯田橋に設立され、集中力を科学するワークスペースとして多くの研究を行っています。その過程で、自社内に導入する企業が増え、一般向けのThink Labも展開されています。汐留や銀座にもスペースを開設し、多様なニーズに応えています。特に、スターバックスとのコラボレーションで誕生した「Think Lab銀座」は、話題を集めています。
未来へ向けて
ユニリーバ・ジャパンの「Think Lab HOME」は、今後の新しい働き方を探索するための重要なステップとなります。コロナ禍においても、オフィスと自宅の垣根が薄れ、自分のスタイルに合わせた柔軟な働き方が求められる中で、これらの取り組みがどのように結果をもたらすのかに注目が集まります。持ち運べる書斎という新しい概念が、社員の生産性向上や健康的な働き方の実現に寄与することを期待しています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社Think Lab
- 住所
- 東京都千代田区富士見二丁目10番2号飯田橋グラン・ブルーム29階
- 電話番号
-
080-3587-9897