最近、大阪にある相撲エンタテインメントショーホール、『THE SUMO HALL日楽座OSAKA』が、2025年度のクールジャパン・プラットフォームアワードで優秀賞を受賞しました。この施設は株式会社阪神コンテンツリンクが運営しており、日本の伝統文化である相撲を世界に伝えることを目的としています。
『THE SUMO HALL日楽座OSAKA』は、なんばパークスの8階に位置し、1500年以上の歴史を持つ相撲の魅力を体感できる場所として、昨年の5月にオープンしました。相撲に関する映像や音響、照明の演出を取り入れた全編英語でのショーが展開され、来場者は元大相撲力士から相撲の歴史や技、ルールの解説を受けられます。迫力満点の取組や力士との勝負、さらには記念撮影など、多様な体験型コンテンツが用意されており、訪れる人々は一層相撲の魅力に没入することができるのです。
例えば、ショーの途中には元力士による技の実演もあり、観客はただ見ているだけでなく、相撲の世界に引き込まれる仕掛けが満載です。また、相撲にちなんだ幕の内弁当やちゃんこ鍋などが提供されることも特色の一つ。さらに、プロの落語家によるMCが進行することで、相撲だけでなく日本文化全体を身近に感じるユニークな体験を演出しています。
開業からわずか半年で、来場者数は1万人を超え、現在では約90か国から訪れる人々が集まっています。今後も『THE SUMO HALL日楽座OSAKA』は、相撲を通じて日本文化の新しい楽しみ方を提案し続けていく意向を示しています。
くじ引きで選ばれた観客が力士と直接相撲を取ることができるイベントや、相撲の稽古を体験するワークショップも設定されており、多くの人が気軽に相撲に触れられる機会が創出されています。国際的な展開にも力を入れ、日本文化を海外に広めるための活動を進めています。
この受賞についての審査員コメントでは、相撲が受賞するのは初めてとのことで、その意義が強調されました。『VEGAS PR GROUP』のローレン・ローズ・コーカー審査員は「相撲の企画が国際的に評価されることが重要である」と述べ、世界中の人々が相撲を楽しむ機会が増えることを祈っていると語っています。
『THE SUMO HALL日楽座OSAKA』の代表、株式会社オープンボックスの田代良徳氏も受賞に際して感謝の意を表し、相撲エンターテインメントを通じて日本文化を発展させるとともに、観光振興にも寄与したいとの思いを明かしました。このように、相撲の価値を更に広めていく取り組みは、観光業界にとっても大いにプラスとなっていくことでしょう。
最後に、CJPFアワード2025の概要について触れておきます。このアワードは、外国人に向けて日本の魅力を発信し、海外展開を促進するプロジェクトを表彰するもので、今後も多くの素晴らしい企画が登場することが期待されます。相撲エンタメの新たな時代が到来した今、さらなる進展を見守りたいと思います。