創造性向上を目指す企業の新たな挑戦とその展望とは
創造性向上を目指す企業の新たな挑戦
2023年1月に設立された「はたらく人の創造性コンソーシアム」は、リコーをはじめとした10社が集まり、創造性を高めるための共同研究を行ってきました。最近、同コンソーシアムは「創造性向上を目指す企業の挑戦―計測の困難さを乗り越える―」というテーマでプログレスレポートVol.2を発表しました。このレポートは創造性を実際に測定することの難易度について考察し、参加企業がどのような取り組みを行っているのかを具体的に紹介しています。
コンソーシアムの目指す姿
コロナ禍を経てリモートワークが一般化し、働き方が急速に変化する中、はたらく人の創造性をいかに引き出すかが重要な課題となっています。特に、デジタル変革や生成AIの進展により、多くの業務が自動化される中で、クリエイティブな発想が求められています。そうした背景から、はたらく環境を整え「人々がより高い創造性を発揮できる職場」を目指すことが、同コンソーシアムの大きな目的となっています。
創造性測定の重要性
リポートでは、創造性向上に向けた取り組みの結果を実証するために「創造性の計測」が重要であると強調しています。既存の学術的な測定指標も存在しますが、一般的なビジネスシーンで適用する際にはデータの限界や妥当性についての疑問が残ります。このため、各参加企業は自社の取り組みやサービスの効果をどのように検証するかを探求し、事例を共有してきました。
参加企業の取り組み
プログレスレポートVol.2では、具体的に各企業が抱える課題や取り組みの内容が例示されています。これまで計13回の会合を持ち、参加企業相互の経験を基に、創造性向上の取り組みについて活発な議論が行われてきました。特に、目的に応じたプロジェクト実施における学術研究や産学連携、顧客との対話、実証実験の方法を見直すことが浮き彫りになりました。
結論と今後の展望
今後、コンソーシアムは「個人」と「環境」の働きかけが必要である、AIなどの新技術が障壁を打破する手助けとなる、相互の経験を活かすことの重要があるという三つの指針を基に活動していく考えです。創造性を高めるためのビジネスを引き続き模索し、社会からのフィードバックを反映しながら、その実現を目指す計画です。
この取り組みは業界の枠を超えた異業種の協力によって推進され、創造性を発揮する環境を整えることで、働きがいと経済成長の両立を図る持続可能な社会の実現へと貢献していくことでしょう。
今後も進捗は同コンソーシアムのウェブページやプログレスレポートを通じて興味のある方々に共有される予定です。社会全体での創造性向上の重要性を認識し、共に成長していくことが求められています。
会社情報
- 会社名
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株式会社リコー
- 住所
- 東京都大田区中馬込1-3-6
- 電話番号
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050-3814-2806