東北初のAI教育推進に向けた連携協定
2025年5月29日、福島県郡山市にある学校法人国際総合学園FSGカレッジリーグが、AI教育プログラム「AI STUDIO」を展開する株式会社dottと連携協定を締結しました。この協定は、急速に進化するAI技術に対応するための教育の必要性を受け、現代社会で不可欠なAIリテラシーを早期に育成することを目的としています。これにより、学生たちは様々な分野で活躍するためのスキルを身につけることが期待されます。
連携協定の背景と目的
文部科学省が発表した生成AI利用に関する新しいガイドラインに基づき、AIの教育分野での必要性が一層高まっています。FSGカレッジリーグでは、900名を超える学生がAIに関する実践的なスキルを学び、社会での活躍に向けた準備を進めています。「AI STUDIO」は、AI技術を「使う力」と「作る力」の両方を育成できる次世代型教材として注目を集めています。
具体的な連携内容
協定に基づく主要な施策には以下の項目があります:
1.
実践的なAIスキルの習得: FSGカレッジリーグの5校で「AI STUDIO」を導入し、900名以上の学生がAIスキルを実践的に学びます。
2.
インターンシップの提供: 株式会社dottでのインターンシップを通じて、学生は実務経験を積む機会を得ます。
3.
教職員研修: 教職員に対するAI活用の研修を通じ、授業の質と業務の効率化を促進します。
4.
教材の改善: AI教育の効果測定を行い、それに基づいて教材を改訂し、さらなる効果的な職業教育を目指します。
期待される効果と将来展望
学校法人国際総合学園FSGカレッジリーグの常務理事であり、国際ビジネス公務員大学校の校長である増子卓矢氏は、「この協定はFSGカレッジリーグでのAI教育を推進する重要な第一歩」と述べています。今後、インターンシップや教職員研修を通じて、より深い連携が進むと期待されています。
また、AIの進展によって社会の在り方が変わる中で、「AI STUDIO」を活用し、実践的な知識を持つ人材の育成を進めることで、地域と社会に貢献できる未来が待っています。
学生の声
実際にインターンを経験した、WiZ国際情報工科自動車大学校の鈴木佳汰さんは、「AI STUDIOで学んだ知識を生かし、実際のプロジェクトに携わることで、学校では得られない実践的なスキルを身につけることができました」と語ります。また、AI技術の進化に対する興味も深まり、卒業研究でAIに関するアプリの開発に挑戦したいと意気込みを見せています。
企業の取り組み
株式会社dottの代表取締役、浅井渉氏は、「この協定を通じて、多くの学生に実践的なAI教育を提供し、教育現場での成果を元に教材の改善や新たなコンテンツの開発に努めていく」と話しています。また、AIスキルをビジネスの現場に活かせる人材を育成することで、日本全体のデジタル人材の底上げに貢献する意向を示しています。
FSGカレッジリーグについて
FSGカレッジリーグは、5つの専門学校とFSG高等部から構成され、学生たちに質の高い教育を提供しています。地域の企業と連携し、学生と卒業生のネットワークを活かした教育を進め、地域社会の発展に寄与しています。地域の未来を担う人材を育成することで、地域のWell-beingの向上を目指す同法人は、これからも新たな取り組みを続けていきます。