未来構想コンソーシアムの設立
2023年、株式会社ZenXがフロスト・アンド・サリバンと提携し、「未来構想コンソーシアム」を立ち上げました。これは国内初のオープンイノベーションプラットフォームで、HRテックとグローバルリサーチ企業が協力して、次世代の技術やビジネスを創出することを目的としています。このコンソーシアムでは、大手企業とスタートアップが手を組みやすい環境を整えることで、イノベーションを加速させる方針です。
コンソーシアムの背景
近年、大企業は新規事業の立ち上げに苦労し、次のような課題を抱えています。どの技術が将来的に有望か見極めることが難しく、外部のパートナーを見つけるのにも時間がかかります。また、社内での検証プロセスが煩雑で停滞することが多いのです。一方で、スタートアップは技術やアイデアを持っていても、大企業との出会いの場が少なく、両者の協業が進まないのが現状です。そのため、ZenXはこの新しいプラットフォームを通じて、互いのニーズにマッチするような取り組みを支援することを決定しました。
コンソーシアムの概要
未来構想コンソーシアムは、メガトレンドや技術トレンドを分析し、フューチャーキャスティングやバックキャスティング手法を用いて、スタートアップとのマッチングを支援します。年間150社規模のスタートアップと出会うことを目指しており、世界40拠点以上にあるフロスト・アンド・サリバンのネットワークを活用することで、国内外から有望なスタートアップを招き、共創を加速させる狙いがあります。
支援内容
コンソーシアムは、以下の活動を通じて企業のニーズに応じたサポートを行います。
1.
技術トレンド / メガトレンド勉強会
- 次世代技術に基づくテーマを議論する場を設け、フロスト・アンド・サリバンの最新のメガトレンド分析に基づいた洞察を提供します。
2.
スタートアップリサーチと紹介
- ZenXは企業のニーズに合わせて、約150社のスタートアップとのヒアリングを事前に行い、協業候補をデータベース化し推薦します。
3.
共創テーマ設計とプロジェクト支援
- 参加企業の目指すべきテーマを共に策定していきます。テーマが決まった後は、実行フェーズまで伴走することで、具体的な成果を出す支援を行います。
このように、具体的な支援内容を通じて、企業のイノベーションを後押しすることを目指しています。
今後の展望
本コンソーシアムでは、今後、大手企業とスタートアップの共創プロジェクトの創出を目指しており、年間で1万件以上のマッチング成果を増やす計画を立てています。
株式会社ZenXの代表である後藤正宏氏は、「まだ世に出ていない研究や技術が多く存在しています。これらを社会実装する役割を担っています」と述べ、またフロスト・アンド・サリバンの山村浩氏も「日本発の共創を世界とつなげることが重要です」とコメントしました。
今後の活動に期待が高まる、この挑戦的なプラットフォーム。興味のある企業やスタートアップはぜひ参加をご検討ください。詳細情報や参加申込みについては、公式サイトにアクセスしてみると良いでしょう。